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平成20年 6月定例会(第3号 6月18日)

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  1. 山形市議会 2008-06-18
    平成20年 6月定例会(第3号 6月18日)


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    平成20年 6月定例会(第3号 6月18日)   平成20年6月18日(水曜日) 〇出席議員(35名)     1 番   佐 藤 亜希子 君      2 番   川 口 充 律 君     3 番   武 田   聡 君      4 番   渡 辺   元 君     5 番   伊 藤 香 織 君      6 番   中 野 信 吾 君     7 番   菊 地 健太郎 君      8 番   遠 藤 和 典 君     9 番   斉 藤 栄 治 君     10 番   遠 藤 吉 久 君    11 番   折 原 政 信 君     12 番   小 野   仁 君    13 番   鑓 水 一 美 君     14 番   丸 子 善 弘 君    15 番   長谷川 幸 司 君     16 番   後 藤 誠 一 君    17 番   今 野 誠 一 君     18 番   阿 部 典 子 君    19 番   石 沢 秀 夫 君     20 番   菊 池 文 昭 君    21 番   斎 藤 淳 一 君     22 番   高 橋   博 君    23 番   須 貝 太 郎 君     24 番   五十嵐 吉 信 君    25 番   斎 藤 武 弘 君     26 番   高 橋 嘉一郎 君    27 番   豊 川 和 弘 君     28 番   加 藤   孝 君    29 番   阿 部 喜之助 君     30 番   鈴 木 善太郎 君    31 番   長 瀬 洋 男 君     32 番   峯 田 豊太郎 君    33 番   尾 形 源 二 君     34 番   加 藤 賢 一 君
       35 番   酒 井 靖 悦 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      市 川 昭 男 君  副市長        荒 井   満 君   総務部長    富 田   博 君  財政部長       寒河江 敬 史 君   企画調整部長  榎 森 正 志 君  市民生活部長     伊 藤 博 夫 君   環境部長    小 関 幸 一 君  健康福祉部長     阿 部 和 信 君   商工観光部長  奥 山 仁 博 君  農林部長       伊 藤   久 君   建設部長    安 達 敏 一 君  都市開発部長     浅 沼 義 明 君   下水道部長   新 関 信 一 君  会計管理者      須 貝 憲 明 君   消防長     安 達 重 晴 君  済生館長       平 川 秀 紀 君   済生館事務局長 片 桐 伊三郎 君  水道事業管理者    芳 賀 賢 二 君   水道部長    山 本 好 伸 君  教育委員長職務代理者 野 口 比呂美 君   教育長     後 藤 恒 裕 君  教育部長       瀧 井   潤 君   選挙管理委員長 細 谷 伸 夫 君  選管委事務局長    草 壁 利 則 君   代表監査委員  山 口 正 志 君  監査委員事務局長   樋 口 孝 司 君   農業委員会会長 高 橋 功太郎 君  農業委事務局長    大 宮   彰 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      鈴 木 康 友   総務課長    中 村 一 明    議事課長       荒 木 敏 昭   議事課長補佐  深 瀬   博    調査係長       高 橋 清 真   主査      池 田 和 正  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第3号   平成20年6月18日(水) 午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○議長(酒井靖悦君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第3号をもって進めます。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(酒井靖悦君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。  質問者は通告により,議長において指名します。  なお,質問は会議規則第57条の規定により,答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までとします。  また,関連質問は許さないことにします。  市長を初め,答弁者は時間の都合上,簡潔にして要を得るよう,御協力をお願いします。  それでは指名します。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎高橋 博君 質問 ○議長(酒井靖悦君) 「行財政改革の中で税収を上げる手だてについて」,ほか3項目について,22番 高橋博議員。 〔22番 高橋博君 登壇〕 ○22番(高橋博君) おはようございます。  今年度6月定例議会におきまして,一般質問の機会を緑政・公明クラブの中で指名をいただきました高橋です。今から一般質問を行います前に,岩手・宮城内陸地震の被害に遭った方々,そしてお亡くなりになった方々について心から哀悼の意を表し,また被害に遭われた方,不明の方々について心からお見舞いを申し上げながら,順次質問をしていきたいと思います。  それでは,一般質問の中で1番目の項目の行財政改革の中で税収を上げる手だてについてを質問いたします。  市川市長は,平成15年9月28日初当選以来,去年の9月の2期目の当選,まことにおめでとうございます。まさにこの過去4年間,市川市長の選挙のときのキャッチフレーズのように,着実・誠実・真実という名のもとに,この4年間いろいろ行財政改革を行ってきました。まさに,平成15年の9月初当選の時には1,021億円という市債がありながら,そしてそれをこの4年間で,今年の一般市債の残高が914億円と,107億円というものをこの4年数カ月で返した。これは本当に市川市長の,そして職員の皆さんの努力のたまものと私は思っております。ましてや市川市長みずからが,当選するとすぐに自分の歳費をカットし,そして幹部の方々の報酬までカットし,そして職員の皆様方の給料まで手をつける。このことについては大分異論はありましたけれども,結果的には職員の皆様方からも同意を得て,そして,それに倣って私ども議員の報酬までカットしながらよく断行された。そのおかげで,大阪府のように橋下知事が今,一生懸命行財政改革をやっておりますけれども,混乱を招きもせずによくもこの4年数カ月で107億円を返したということについては,高く評価すべきものでありますし,また,市民にとって安心・安全な山形をつくるんだという市川カラーがよく出たというふうに,私は高く評価をするものであります。  その中で,これからは私は,この山形市の財政改革の中で切りつめるだけ切りつめた今,今年に入って,これについても私は限度があるというふうに思っております。職員の皆さんの給料もこれ以上下げられない,それでは国の方から補助金等々山形に入ってくるのか,これも大変厳しい。そんな中で,私は前からこの一般質問するたびに市長に申しましたけれども,例えば,都市計画の中で住宅を増やすような施策を取れないだろうか。例えば,工業団地,産業団地の造成を図り,そして市外から山形市に企業を誘致できないか等々,いろんな質問をしてまいりました。そのたびに市川市長,また関係部長の方からは,前向きに検討しますという言葉をいただいてきました。そこで私は,今日はぜひ市長に,これから財政状況の非常に厳しい中,どうやって,山形の財政をもっていくには,増収するためにはどういう手だてがあるのか,そんなことを市長からお聞きしたいというふうに思っております。  2番目の質問であります。農業施策についてであります。  山形は米どころ山形と言われております。大変おいしい米,いっぱい出ます。ただその中で,皆様方も御承知のごとく,今は大変石油を初め,穀物,食糧,いろんなものが高騰しております。そんな中でぜひ,この山形の農業政策を市長としてどう考えているか,これを2番目にお尋ねしたいと思います。  3番目,道徳教育であります。  昨今,大変犯罪率は昔から比べると,日本は減っていると聞いております。しかしながら,マスコミ等々の影響もありまして,大変毎日毎日テレビのスイッチをひねるたびに犯罪が増えている。増えているというか犯罪が起きている。そんな昨今,先週,秋葉原において7人もの殺傷事件が起きた。私は思うんでありますけれども,「三つ子の魂百までも」ということわざがあります。ぜひ,小さいころから道徳教育を教えながら,そして,それに伴って勉強をする手だてをしていくのが,教育でないのかというふうに思っております。  最初は道徳を教えながらしないと,基本的な人間の命の尊厳,人間の命の重さを教えることがまず最初であって,その次に教育だろうというふうに思っております。そのことについて市川市長はどう思われるか。そのこともお尋ねをしたいと思います。  その他でありますけれども,その他は自席に戻ってから質問しようかと思っておりましたけれども,今お尋ねしたいと思います。市長は昨年の9月,選挙の公約で天童を含めた3市2町,山形・天童・上山・中山・山辺,3市2町の合併を推進してまいりますということを公約に上げました。今現在,この3市2町とどういう形で,どんな進捗状況か,そんなことをお尋ねしたいと思います。  以上を持ちまして,第1回目の質問を終わります。 ○議長(酒井靖悦君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) おはようございます。  高橋博議員の御質問にお答えさせていただきます。  第1番目,行財政改革の中で税収を上げることはどう考えているかという御質問が第1番目でございます。  私ども,議会の御理解もいただきながら,行財政改革にあらゆる面から取り組んできたつもりでございます。高橋議員がおっしゃったいろんな内容につきまして,起債残高等につきましても,できるだけ減少させると。今年度当初予算で880億円の見込みをつけております。こうした中でいろんな努力をさせていただいておりますが,税収を上げることについてということで,これまでも居住人口の増,あるいは企業誘致等について御指摘を受け,これはもっともなことであり,我々としても,執行部として最大限の努力を払ってきた次第でございます。  居住人口につきましても,ニュータウン,あるいは区画整理等について,居住人口の増に結びつけるような施策をとってまいりました。あるいは企業誘致につきましても,産業団地アルカディア等での,きのうも分譲率を申し上げましたが,最大限企業誘致,それから町の中にはコールセンターの誘致等をやってきたつもりでございます。こうしたもろもろの施策が,税収に即つながっているかといいますと,すぐいくら上がったとか言えません。しかし,そういった積み重ねが税収のアップにつながっていくだろうということで,どの自治体でも努力をしているところでございます。税収アップにつきましては,いろんな面からですね,おっしゃっるとおり産業,あるいは観光,それから居住人口のみならず,交流人口の増加,これによりまして経済活動がより活発化するような施策を,今後ともとっていく必要があるだろうというふうに思っております。しかし,大きく影響しますのは,やはり国の景気,これがかなり大きなウェートを占めるであろうというふうに思ってございます。我々自治体として最大限,できるものは施策として取り組んでまいるつもりでございます。特に観光面なんかも交流人口も含めてですね,観光面の施策にも,今後とも大きな力を入れていく必要があるんじゃないかなというふうに思っております。税収入以外でも,それ以外の財源について,あらゆる情報を得,あらゆる財源を確保するという,非常に大事なことでございますので,税以外の財源についても,今後ともいろんな情報を得ながら確保するように努力をしてまいりたいというふうに考えております。  それから2番目,農業施策についてでございますが,確かに現在,穀物価格の世界的な高騰につきまして,大きな問題を呼んでございます。これは小麦の不作,あるいはトウモロコシ,大豆等を原料とする飼料や油脂類の消費拡大,あるいはバイオエタノールへの活用等により,穀物の需給が非常に逼迫をしている。こんなことで,食糧の高騰によりますいろんな影響が大変心配されております。しかし,こうした反面,国内に目を向けますと,食糧の多くが輸入に依存しなくちゃならない,あるいは依存していながら需要減少からの米の生産調整,これは相変わらず行わなければならない。こうしたねじれた構造になっているのも事実でございます。山形市では,これまでの水稲の生産振興をより図るとともに,園芸を主体とした都市型農業を振興してまいりました。今後ともですね,米・野菜・果樹,これがバランスよく生産されるような産地づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。  それから3番目,道徳教育でございますが,これは学校教育の中での道徳教育をどう生かすのか,どのようにしていくのか,これは教育長から答弁をさせたいと思います。  それから,その他の項目の中で3市2町の合併に向けて,どのような経過があるのかというふうなお尋ねでございます。天童も含めた3市2町の合併について,まず私は天童とより連携を強めるということで,天童市の方とも私がお邪魔しながらお話をさせていただきました。その中でさらに連携を強めていこうというのは,お互いに天童との,あちらからもいろんな要望が出されております。これにつきまして,私もできるものは予算化していきたいということで,最大限の努力をさせていただいているつもりでございます。例えば,天童と山寺との中での,いわゆる芭蕉が通った散策路の整備について,お互いの行政区分の中でやろうじゃないかと。これにつきましては,今年度の当初予算で調査費をつけさせていただいております。あるいは,天童と山形の高擶橋との改修工事につきまして,今年度の高擶橋の取りつけ道路の詳細設計についての予算も計上してございます。こうした一連の連携の具体的な施策について御説明をさせていただきながら,合併についてお話をさせていただきながら,現時点では合併という気運まではいっておりません。  しかし,私は,いろんな情勢があると思いますが,この3市2町の間でですね,合併に向けての考え方,これを共有するために,天童市長さんが今職務代理者を置いておりますが,天童市長さんの病状の回復を待ちながら,何らかの形で意見交換会の機会を持ちたいというふうに考えております。来月に2市2町を訪問いたしまして,何らかの形での意見交換の場を,その開催,あるいは参加について協議をしてまいりたいなというふうに考えております。天童市長さんの状況を見ながらですね,2市2町をお回りして,そしてその意見交換の場を何らかの形で設けたい,その開催,あるいは参加について協議をしてまいりたいというふうに考えております。  以上,1回目の御質問について,私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(酒井靖悦君) 後藤教育長。 ○教育長(後藤恒裕君) 高橋議員道徳教育についての御質問にお答えをいたします。  山形市におきましては,感動・感謝・信頼,これを基本理念といたしております。健やかな体,豊かな心,確かな学力を持つ,知性と品性にあふれる子供の育成に努めております。各学校におきましては,道徳教育の目標の1つであります豊かな心を育成するために,人や自然との豊かなかかわりと体験の中で,感謝の気持ちや謙虚な心を育てることに力を入れております。また,週1時間の道徳の時間におきましては,地域の方々からゲストティーチャーとして参加していただくなど,工夫しながら道徳的な態度の育成に力を入れております。今後も,人間尊重の精神と,山形らしさであり,不変の価値を持つ豊かな自然と精神文化,これに対する畏敬の念というものを育んでまいりたいと,このように思っております。以上です。 ○議長(酒井靖悦君) 高橋博議員。 ○22番(高橋博君) 市長並びに後藤教育長,ありがとうございました。市長におかれましては本当に先ほど申し上げた着実,誠実,真実ということで,市川市長らしい答弁をいただきました。また,後藤教育長からは,本当に教育者らしいお言葉をいただきましてありがとうございます。  実は,私はこのたびの一般質問をする際にあたり考えさせていただきました。先ほどの第1回目の質問が何で短かったのか。これは私が市長に対して,今から山形のあるべき姿,あるべき施策をどうするのかということでお尋ねをし,2回目の質問では,ぜひ私はまた提案をさせていただきたいというふうに思って,短めに終わらさせていただきました。  一番最初の税収を上げる手だてについてなんですけれども,市長は市長なりに先ほど答弁をいただきました。大変すばらしいことだと思います。私の提案なんですが,実は昨年の10月に我が会派,緑政・公明クラブ,斎藤会長のもと,全員で熊本・鹿児島に視察に行ってまいりました。鹿児島に着いて,鹿児島は地球温暖化阻止についてというテーマのもと勉強したきたのですが,鹿児島市が市電が走っている軌道のところにすべて芝生を敷いて,それで温暖化防止を図っている。温暖化防止のためにも大変役立っていますし,町並みがすごくきれいだったんです。それにすごいなと,山形にも市電でも走っていればああいうことになるんだろうけれども,山形は残念ながらバスだけだね,と会派の皆さんと話をさせていただきました。その後なんですが,鹿児島市の職員の方が大型スクリーンを取り出し,前からあったんですけれども,ぜひ見ていただきたいものがあるんですよ山形さん,と言われました。それは何か。「天璋院篤姫」が間もなく放映になります,ぜひ山形でも見ていただきたい,この宣伝でありました。確かに町を歩くと,篤姫放映NHK大河ドラマ,そののぼり旗だとか,すごく宣伝が整ってました。職員の皆様方がそのスクリーンに映しながら,天璋院篤姫のことをとうとうと話をしながら,そして,ぜひ見ていただきたいというのは第1番目でありました。よくよく話を聞いてみますと,1990年に鹿児島は,「翔ぶが如く」というNHKで大河ドラマ,西郷隆盛さんの大河ドラマをやりました。1990年にやって,3年ぐらいは非常に観光客が押し寄せ,大変潤いましたと。4年目あたりからだんだんだんだん観光人口が減ってきています,ということでありました。  そこで,鹿児島の市長,そして執行部の皆さんが天璋院篤姫を考える前に,何とかこの減少している観光客,そして先ほど市長がおっしゃいました交流人口を増やしたいということで,いろいろ文献を調べた結果,江戸幕府の末期に天璋院篤姫がおったということで,それで,これだと。これでもう1回,NHKにかけ合おうじゃないかということを真剣になって,鹿児島市一丸となって考え始めた。市長を中心にし,NHKに猛攻撃をかけた。最初のころは大変苦労したそうであります。今,いろんな大河ドラマがありまして,その中で,何でまた鹿児島なんですか,だとか,いろんなことを聞かれた。その中で,市長をトップにし,NHKにかけ合い,そしていろんな文献をそろえるのも鹿児島市役所の中でチームをつくって,そして職員さん,市長をトップにして職員さん一丸となって,これをやろうということで実は決めましたと。結果からいえば,今放映なさっている「天璋院篤姫」が非常に好評で,多くの国民の皆様方が見ていらっしゃる。そんな話を聞き,なるほどなぁと私も思って,その日は鹿児島のおいしい食べ物とお酒を我が会派の同志と酌み交わしました。  鹿児島といえば芋焼酎,芋焼酎を飲めば飲むほど,その鹿児島市役所さんから教えられたことが,どうしても気になって気になって,酔えば酔うほどなるほどなと,山形に何かないのかなというふうに考えるようになりました。たまたま,うちのおやじの菩提寺が専称寺なものですから,専称寺に行ったときに,専称寺の門のところに駒姫のことが書いてあります。あれをおやじの墓参りに行きながら,久しぶりにゆっくり読んでみますと,これは使えるのでないのかな,山形で。こう思うようになりました。ましてやこの山形市,最上義光が山形を興し,そして今まで山形市といたしましても,山形商工会議所最上義光公の生誕祭を祝ったり,資料館までつくっていらっしゃる。ならば,何とかこれを利用できないものだろうか,こう私は思いました。  そこで市長,私は天璋院篤姫ならぬ,駒姫を中心とした最上義光公でもいいです。最上義光公を中心にした駒姫でもいいです。そのことをぜひ山形で,山形市役所職員さん一同,そして,我が議会にも大変歴史に詳しい副議長の加藤賢一議員がいらっしゃいます。すばらしい歴史の博学者であります。等々を見ながら,ぜひそんなプロジェクトをつくっていただけないのかなと。例えば,NHKに言って,2年かかろうが3年かかろうが,いろんな形で最上義光公のことを,駒姫のことを勉強し,そして,山形市の職員の皆さんは日々やっていらっしゃる市役所の仕事のほかの仕事で,大変恐縮だと思うんですけれども,逆に本来の市役所の仕事以外のもので喜びを分かち合って,そして,いただければすばらしいものができるんでないのかなと,私は思うわけであります。そんなことで市長,ぜひ取り上げていただけないだろうかと。NHKの大河ドラマに,市長みずからトップセールスとなってやっていただきたい。今,既に皆様方も御存知のごとく,宮崎の東国原知事が誕生してから,彼はお笑い出身だ,タレント出身だということもあるでしょうけれども,大変宮崎のことをトップセールスとして,テレビに出たり,いろんなイベントに出て,宮崎のマンゴーだとか,いろんな形で売っております。セールスしております。私は,今からの行政,税収を上げることであれば,そういうトップセールスを市長みずからがやるべきでないのかと思うんでありますけれども,うちの市川市長,先ほどから申し上げているとおり,実直で真実の話をしながら,そんな俺は大げさなことは言えないという性格でありますので,市長はNHKのトップだとか,いろんな形で会っていただければいいので,あとは職員さん2,000名もいらっしゃる中で,そういう得意な方もいらっしゃると思います。そういうことをひっぱりながらやっていただけないかというふうに思うわけであります。ぜひそんなことで,山形の観光を,特に市長がみずから仙台と山形と福島と広域観光,結びました。そうすれば最上義光公が,最上義光公のお姉さんが伊達政宗に嫁に行っているわけで,米沢抜きにしても,福島との,会津との関係が最上義光公ではとれるわけであります。そうすることによって,山形市のみならず,市長がみずから提案なさった宮城,山形,福島との広域観光のことが,ここで一つ結びつくのではないかと私はそう思っておりますので,ぜひ取り上げていただければというふうに思っております。  2番目の質問の農業施策についてでありますけれども,まさに市長のおっしゃるとおりであります。山形は大変農業施策についても,ある反面から言わせるとまだまだ不十分な点ということになるかと思いますけれども,でも山形は本当に農業施策について真剣に取り組んでいると思っております。  そこで私,提案をさせていただきたいのですが,本当に昨今,石油から始まり,すべての物が高騰しております。これはもう皆様方,御存知のことと思います。トウモロコシから始まってパン,パンから始まって油,マヨネーズ。私の大好きなイカが,今度は船のガソリンが高いので操業停止だと。マグロといえば,マグロの漁業も油の高騰でとれない,とりに行けないと。本当に困った世の中になってきたと思います。ただ,困った困ったでは本当に困りますので,私はこの山形市の農業施策の中で,先ほど市長がおっしゃいました減反の件も,いろいろ国の政策としてあると思います。備蓄米もあると思います。ここで提案したいのが,私は米粉パンであります。今,小・中の子供らに米飯の給食と,それからパンの給食等々をやっておられる。パンの原料である小麦が今からだんだんだんだん高騰するし,また不足する。私は,日本の自給率を上げるためにも,ぜひ今,これ私案であります。確かに,減反をしているところにそういうお米をつくれるんですかということで提案をしますと,当然減反政策の中でいろんな問題が起きると思います。でも,それは別として,お米をパン用の米としてつくっていただいて,それで小・中の子供たちに山形米でつくったパンなんですよと,安心・安全なパンですよということができないかと。確かに米粉でパンをつくるということは,大事な大事なお米を細かく砕いて,それで小麦の粉よりも,もっと細かく砕かないとパンにはできないそうであります。大変難しいそうであります。  実は,今年の2月に,山形のビッグウイングで9日,10日,11日だったと思いますけれども,最上の御婦人の方がNPOで立ち上げた会社がありまして,そこで山形大学の工学部の小山教授の秘書をしておった東野真由美さんという方が独立をしまして会社をつくって,その方が米粉パンということで大分研究をなされた。わざわざ最上町から米沢に行って,いろんな話を先生から聞いて,試行錯誤,大変苦労したようでありますけれども,つくって,先ほど申し上げたビッグウイングで2月の9日,10日,11日,展示販売をやったそうであります。大変好評で大変売れ行きがよかったと聞いております。実は,私も行って1個買って食べました。その原料はお米ですから,もちもち感があって非常においしいパンでありました。このパンを何とかできないのかな,できないかと,こう思ったときに,それからずっといろんな物の値段が高くなった。こんなこともありまして,ぜひ山形から,米どころ山形から,米粉パンをつくるような,いろんな企画を取れないものかと。これは,私は山形が農業県であり,山形市が農業立国だということであれば,ぜひやっていただきたい。例えば,米粉パンでなくてもいいです。米を利用したいろんなもの,こんなものをぜひ,これから農業施策の1つとして取り上げていただければということで御提案を申し上げさせていただきたいと思います。  3番目なんでありますけれども,3番目の道徳教育について。これは,後藤教育長から大変すばらしい答弁をいただきました。ただ市長,後藤教育長,基本的にはわかります。確かに,今の小・中・高校生まで,いろんな道徳教育,そして週に1回の授業の中で教えていますよと。私は,先ほどの話にまた戻るんですけれども,鹿児島に行ったときに知覧に行ってまいりました。知覧は私,大好きなところでありますので,鹿児島に行けば必ず知覧に寄ってくるんでありますけれども,御承知のごとく,鹿児島知覧町には特攻兵の記念館があります。この特攻兵の記念館,行くたび行くたび思うんでありますけれども,九州,特に南の方の市町の修学旅行の生徒がいつでも来ております。その修学旅行の子供たちを前に,特攻資料館の方が全部説明をしてくれていました。そうすると小学生が,じっと30〜40分聞いているんです。何の話をなさっているか。あの悲惨な戦争のときに17歳から21歳ぐらいまでの若者が,みんな日本の国のためを思って,軍部の命令であるがゆえに,特攻兵として突っ込んでいった。そのときの衣装がずっと飾られてあります。その衣装を,その説明を聞いて小学生らがずっと見ていると泣き出す子もいます。大した資料だと思っています。私はそういう実体験をさせながら,子供に命の尊厳,命の尊さ,これを教えていくのも,先ほど私は第1回目の質問のときも申し上げました,「三つ子の魂百までも」という日本のことわざがあります。あるんだとすれば,そのことをきっちり子供に教えることが必要じゃないのかなと。そこから子供の命の尊さを小さいころから教えて,お父さん・お母さんに対する思いやり,お年寄りに対する思いやり,そういうことをまず教えて,そしてあとは学問を教えていくと。今の若者等々見ていますと,いろんなものが発達しすぎ,テレビ,そしてゲーム,この間の秋葉原の事件の容疑者もそうであります。犯人もそうであります。ゲームが好きでゲームが好きで。うちのせがれや孫たちがゲームで遊びます。よく見ていると,本当にゲームというのはバーチャルの世界であって,いろんな戦いを自分でやって,言葉を交わすことなく,人とのコミュニケーションをとることなく,ただゲームで遊びながらゲームをやって,そして自分が負けても相手を,ゲームの中で相手を殺しても,リセットボタンを押せばもう1回よみがえる。こんな世界をずっと子供たちは今やっているわけであります。その中で,命の尊厳,尊さなんていうのはゲーム感覚でありますので,どうしても私はそれが犯罪の要因の1つかなと思っております。それを教えるためには,やはり,やはり,小さいときから,くどいようでありますけれども,命の尊さ,尊厳を教えることかなと。  もう1つは,私ども日本人であります。日本人は古来から神社に手を合わせ,そして仏壇には手を合わせる。これは小さいときから教えられました。ところが,今はそれがどうしても希薄になった。若いお父さん・お母さん,大変子育てに忙しい,そしてどうしてもマンション暮らし,アパート暮らしになると仏壇等,そして神仏等々の神棚も置けない,それが希薄になってきているのではないのかと。その辺のところから,きっちり子供たちに教えることが,私は本当の基本の基本ではないのかと思っております。ぜひそんなことを,これもまた山形市から全国に発信できるような道徳教育を,ぜひ考えていただければというふうに思っております。  その他の質問の中で4番目に移りまして,合併については市長の考え方,本当にわかりました。まず,天童さんからだということであります。ぜひ市長,大変でしょうけれども,公約で掲げた合併問題でありますので,ぜひいろんなコンタクトを取りながら頑張っていただきたい。ただ市長も,今度は後期高齢者連合の会長でもあるし,市長会の会長でもあるし等々,ものすごく忙しいと思います。だとすれば,まず市長が出ていくときは,先ほどから申し上げているトップですので,トップ間でどんと会ってというよりも,ぜひよくテレビで見ていますと実務者協議等々あります。その中で,せっかく優秀な荒井副市長をそばに据えたわけでありますから,荒井副市長等々,荒井副市長が暇だというわけじゃないです。お忙しいでしょうけれども,荒井副市長,そして企画調整部長あたりを,ぜひ天童なり上山なり,そして中山町,山辺等々に行っていろんな話を,コンセンサスを図ってきたらどうだと。その情報を得ながら,市長の出番のときは市長が出張っていくというような形で,ぜひ合併を,これもまた合併もこの先どうなるかわかりません。本当に合併がよいのか,合併してよかったのか悪かったのか,それは合併したところでなければわかりませんし,今からのことでありますけれども,でも合併も1つの手段ということで考えれば,ぜひそんな方策を,そんな施策をとっていただければと思います。ぜひそんなことで,市長からまた決意をお尋ねしたいと思っております。  これで第2回目の質問を終わります。 ○議長(酒井靖悦君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 2回目の中での最上義光,あるいは駒姫,鹿児島市の取り組み方について御教示いただきました。やはり,山形の歴史の礎をつくったのは最上義光,そしてそれのいろんな悲劇,ドラマの中での駒姫の存在,こうしたものは我々山形市民に,非常に強烈な印象がございます。もちろん最上義光,あるいは駒姫,そのほかにも山形の礎をつくった先人の方々,偉人の方々はいらっしゃいます。まず我々が,我々職員,あるいは市民がそうした我々の先人である偉人達の業績,生き方,これをまずよく知ることが先決であろうというふうに思っております。そしてその前に,まず「天地人」の直江兼続公のドラマが始まります。我々も,山形市として整備をできるものは整備をし,あるいは観光の新たなルートをつくるものはつくるということで,今取り組んでおりますので,「天地人」の関連性で最上義光を,山形を,よりPRするように努力をしたいなというふうに思っています。また,NHKドラマに取り上げてもらってはどうか,そういう運動してはどうかと,これも有効な手段であろうと思います。これにつきましては,この間も朝日新聞に確か載っておりました。決して地域性に偏っているわけじゃないというようなドラマの取り上げ方でございますが,これにつきましては,我々がいかにその我々の先人を知り,それをいかに売り込むかということにかかっておりますので,その具体的やり方につきましては,今後検討させていただくということで,まず山形を売り込む方法が何が一番いいのか,検討していきたいなというふうに思います。もちろん私もトップセールスということで,御指摘のとおり,仙台,それから福島,3市連携で首長さん方と行ってまいりました。また,この間も仙台市の方に行きまして,いも煮会の実行委員会の方々と一緒に仙台市に行きまして,ぜひいも煮会に仙台市長から来ていただきたいということで,御要請をし,できるだけ日程調整をすると,来るように努力するというような御返事もいただいております。私が当然出るべき場所につきましては,私がトップとなって山形を売り込み,あるいはトップセールスをさせていただきたいなというふうに考えております。御提言のあったNHKの取り組み方については,もう少し具体的に検討をさせていただきたい。ただ,我々が先人を知るというのが一番大事なことであろうと思いますので,それにつきましては今後とも取り組んでまいりたいというふうに考えております。  それから,農業政策についてでございますが,米粉の利用ということで御提言でございます。米粉につきましては,パンだけでなくてですね,うどん,あるいは麺なんかにも,この米粉を使っていろいろ試作をやっている企業なんかもございます。こうした形で,私は今後,米粉の活用を推進していくという方向性はぜひ取るべきであろうというふうに思っております。現に,学校給食用の米粉パン,これは現在,山形県の学校給食会において供給体制ができております。しかし,難点がですね,御承知かと思いますが,1個当たりの値段が21円から25円割り増しするのが,現時点で課題になっております。今,他の食材も非常に高騰していると。学校給食センターがいろんなやりくりで今努力しておりますが,その中でですね,この値段,単価が高いということが,かなりネックになっているなというふうに正直考えております。この点もあわせまして,米粉パンの活用について今後検討をしてまいりたいというふうに考えております。  それから,道徳教育につきましては,鹿児島の知覧の例を出されて,私はまだ知覧の博物館について行ったことはございませんが,この間経営会議の中でも知覧を見たことがある職員について,非常に心を打つものがあるというふうな感触を持っております。こうしたことがどのような形で,これを山形市として,それをどのような形で利用,利用というと言葉が悪いのですが,どんな形でそれを,この道徳の観念という形で取り入れることができるのかですね。平和都市宣言事業を毎年やっております。この中でどのような形でやれるのかなということも,検討をさせていただきたいなというふうに考えております。いずれにしましても,道徳につきましては,教育長が答弁したとおり,私は,人間の生活の一番のベースになるのが道徳であろうというふうに考えております。こうした中で,山形市としてこれをどのように,学校教育は教育委員会の中で,当然,道徳教育についていろいろ今具体的に進めております。山形市として,どのような形でこの道徳と平和というものを結びつけながら取り入れることができるのか,検討させていただきたいというふうに思います。以上でございます。 ○議長(酒井靖悦君) 高橋博議員。 ○22番(高橋博君) ありがとうございます。ちょっとしつこいようなんですけれども,税収を上げる施策について,NHKの大河ドラマ,申し上げました。先ほど市長からも,先人を知ることは大切なことだと,まさに私どももそうだと思っていますし,知ることだろうと思っています。山形の先人は大変いろいろな方がいらっしゃってて,山形を築いてくれた。だから,今の山形があるんだということであります。どうしても大河ドラマになるようなこと,大河ドラマを何でするかということは,交流人口を増やし観光の面で山形をPRし,税収を上げていきたい。山形に来て,「ああそうか,じゃあ山形に住んでみるか」ということになっていけばなおいいし,山形に,「よし,じゃあうちの会社持ってこようか」ということであればなおさらいい。そんな相乗効果をずっと考えていっている私なんですけれども,市長のおっしゃるとおり,確かに山形には先人,大変立派な方がたくさんいらっしゃいます。ただ私は,最上義光公が,ある文献では戦争の結構好きだった男で,あっちこっち,米沢に攻めて行ったり,上山に攻めて行ったり,天童へ行ったり,庄内まで行ったということが書いてある文献と,最上義光公はすごい文化人であったよと書いてある文献と,何でもそうなんですが,天璋院篤姫もそうなんですけれども,篤姫のことだけを言うとすごくいい姫であって,大奥という文献があると大奥から見た篤姫というのはとんでもない姫だと,どうしても分かれがちなんですけれども,その辺を歴史的に検証しながら,ぜひ最上義光公,私も文化人であった最上義光公,そして信仰心の厚かった最上義光公最上義光公のおかげで寺町ができて,簡単に言えばあそこの寺町ができたと。ああいう寺町があれほど整って,あれだけの神社を備えたというのは,日本全国でも珍しい,初めてのことであるだろうと言われております。  そんな最上義光公をぜひ,NHKの大河ドラマでいくら努力してもだめだったら,民放もあります。民放がだめだったら,山形市の我々だけでもいいから,最上義光公のことを,さっき市長がおっしゃいましたけれども,知ることが一番大切なことかなというふうに思っております。駒姫のことを言いますと,駒姫,17歳,19歳とその辺のところはわかりません,切腹させられた年が不明だということなんでありますけれども,17歳とも19歳ともいえる,豊臣秀次の側室で行って,その思いも遂げずに悲惨な切腹を命ぜられ,ということなわけです。実はこの話を東京のある方にしたら,お前,それはあまりにも悲惨すぎるから大河ドラマにならないよという話もありました。だけども,そういう悲惨さのある子を持ちながら,山形のことを興したんだということも1つの歴史の教えだと思います。ぜひ,くどいようですけれども,これに向けて,市長,頑張っていただければというふうに思います。
     2番目の,今度は農業施策なんですけれども,確かにパンよりも米粉の方が高くなります。ちょっとこのパンのことを頭から外していただいて,今,市長車,天ぷら油でお使いになってます。当初は,何,天ぷら油で車が動く,ということだったんです。それが今は,皆さんが家庭で使っているあの天ぷら油を利用して車が動いているわけです。市長の車,実際乗っているわけです。だとすればこのパンも,あきらめずにこれを利用しながら,先ほど市長がおっしゃった,うどんにしたり等々の,米を使って何かできないのか。パンでもうどんでもいいです。そんなことを考えることが,私は今からのことだと思うんです。そういったことが,私は日本の食糧の自給率を上げることだと思っています。米というのは日本古来のものです。そんなことを考えていただきたいとぜひ思います。  道徳教育については,知覧まで山形の小・中・高校生を修学旅行に出してくれと,かなり経費がかかります。これがきついのだとすれば,私もちょっと知覧の資料館に問い合わせしましたら,いろんな衣装のものがコピーであればお貸しできますよと。じゃあ山形で,こういった悲惨なことがあったんだよと,だから命を大切にしなさいよという,知覧からそのコピーをお借りしてでも,例えば,大きければテルサだとかビッグウイングだとか,小さければ山形市役所のコンコースのところを使って,コピーを見せるために小・中学生等々に来ていただいて,という勉強のさせ方もあるのかなというように思います。そんなことをぜひさせていただきながら,本当に小さな子供たちが,明日を担う子供たちが命のことを大切に思うことをぜひ教えたい。教えて,そして犯罪のない山形であり,犯罪のない日本にしたい。こんな思いでありますので,ぜひお考えになっていただいて,教育の一環にでもしていただければというふうに思っております。その辺,先ほどから市長から答弁いただいてますので,そのことだけちょっと後藤教育長,お答えいただければありがたいんです。  最後になりますけれども,あと合併の件,本当に市長の意見もわかりますし,ましてや山形市挙げて合併を,というようにお考え,今からやっていくんだという気持ちは重々わかりますので,ぜひ幹部の職員,部長さん方々も,これは市長の仕事だ,でなくって,例えばごめんなさい,建設部長なら建設部長,都市計画部長なら都市計画部長が,天童でどうやっている,天童の道路どうやっている,交流を図りながら,その中で,なるほど山形と上山との接点の道路を合併すればこうなるね,ああなるねと,そんな話をしていただきながら,ぜひ前向きに進めていただければというふうに思います。  最後に,後藤教育長から,先ほどの件で御答弁いただければと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(酒井靖悦君) 後藤教育長。 ○教育長(後藤恒裕君) 高橋議員の御質問にお答えいたします。私も知覧特攻平和会館には訪問したことがございまして,直接あの手紙については拝見させていただいております。これは,誰の心をも打つ,そういう非常に力強い,本当に強烈なメッセージ性を持っております。したがって,非常に強烈なるがゆえに,位置づけをしっかりとして,いわゆるその親子の情愛,親が子を思う,子が親を思う気持ちの強さ,そういったものを伝えていく。それから平和教育に使用していくんだと,そういう位置づけをしっかりとしながら,修学旅行で訪問するなり,教材として使うなり,そういうことであれば,私はすばらしい教材になり得るとこのように考えてございます。以上でございます。 ○議長(酒井靖悦君) 高橋博議員。 ○22番(高橋博君) いろいろありがとうございました。御答弁いただきましてありがとうございました。時間もなりましたので,私の持ち時間になりました。本当に市長並びに後藤教育長,いろいろ懇切丁寧に御説明いただきましてありがとうございました。これからも山形市政の発展のために,いろいろ御提言を申し上げながら,よりよい山形をつくるために頑張っていきたいと思います。終わります。ありがとうございました。 ○議長(酒井靖悦君) 以上をもって,高橋博議員の質問を終わります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎鈴木善太郎君 質問 ○議長(酒井靖悦君) 次に,「市長の2期目に向けた政治姿勢について」,ほか6項目について,30番 鈴木善太郎議員。 〔30番 鈴木善太郎君 登壇〕 ○30番(鈴木善太郎君) おはようございます。待ちに待った一般質問がようやく回ってまいりました。それからまた,この午前中という目の輝きが非常に多い時間帯に,抽選をしていただきました新翔会の役員の皆さんに感謝いたします。きょうは大変大勢の市民の方々が見えられておりますので,はりきって一般質問に入らせていただきますが,きょうは久々ということで,大変ボリュームがあります。そのために,高橋先生のように再質問の時間があまり取れないなと心配しているわけでありますので,ひとつ執行部の皆さんには簡潔明瞭な御答弁をお願い申し上げたいということであります。  それでは第1番目でありますが,市長の2期目に向けた政治姿勢についてお伺いをいたします。  戦後63年,これまで行政は何をなしてきたのか,そしてこれから何をなすべきか,地方自治の成熟と発展が言われる一方で,行政に対する要望の高まりとともに,市民の不満もまた数多く聞こえてまいります。そこで今回は,これらの声を中心に質問をさせていただきたいと存じます。  さて,市川市長は,昨年9月,2期目の市長戦を戦われました。多少投票率が低かったものの,分厚い支持層に支えられ,他の候補者を全く寄せつけず大差をもって悠々と御当選されました。心から改めてお喜びを申し上げます。  さて,市川市長が船出して早くも4年9カ月,急激に変動する社会情勢は,波の穏やかな日も,しけの日もあれば,市長のこれまでの実績,また豊かな行政経験もあり,大波も小波も楽々と乗り越えていかれることと御期待し,順次質問をさせていただきたいと思います。  さて,市長は,豊かさ実感都市及び環境先進都市づくりを理念に,行財政改革,天童市を含めた3市2町の広域合併,中心市街地活性化基本計画など,いずれも山形市の将来像を展望する上で,欠かせない重要なものばかりであると思っております。しかし,多くの市民が本当に豊かさを実感される行政サービスとは,高福祉,低負担を常に主張し続ける市民層の一部や党派などもございますが,大半の市民は健康や心の豊かさを求め,より安全で安心,安定した暮らしを望む声,所得が得られる雇用の拡大や条件改善など,市民生活や暮らしに直結した切実な課題まで,行政サービスとして要求されております。しかし,これらの多くは一石二鳥,そう簡単に解決するものばかりとはまいりませんが,特に山形市政のみならず,多くの自治体が縦割り的な行政システムを排除し,職員の意識改革なしには,高品質な行政サービスは生まれてこないでしょう。  そこで市長,私が冒頭,市民の不満の声が聞こえてくると申し上げましたが,なぜでしょう。私がつらつら考えるに,歴代市長は,常に市民の会合や集会に数多く出席し,多くの市民の声を聞き,語り合い,親しく会話ができたという違いだろうと私なりに解釈をしておりますが,あの豊かであったよき時代と今日では,あらゆる面で違いも生じてきたことも理解されますが,しかし,市長に面談し,直接物を言える人たちは,ごく限られた市民の一部分の方であって,日夜多忙を極める市長職,やむを得ないということも理解されないわけでもありません。一方,職員は,自分のお子さんが在学中に限り,PTA活動への参加はことのほか熱心。しかし,一方,地域の活動やボランティアなどに対しては,昔と変わらず,中には頑張っている職員さんもおられますが,ほとんど顔が見えないと言われ続けております。しかし,このような公務員の特性をせめても補ってきたのが,公民館に勤務する職員の方々であると私は思っております。  公民館には,昔も今も,老若男女,各層各界の別なく,多くの市民が合い集い,学習や交流,触れ合いの中で,地域を語り,市政を学び,あるいはそこには耳ざわりの悪い厳しい市政への意見や注文も出てくることも確かであります。公民館は,まさに行政の目であり,耳であり,広聴・広報の先端的,重要な市民の窓口であると私は確信してまいりました。  私は,20年ほど前,中央公民館事務長の拝命を受け,わずか2カ年間の勤務でありましたが,その間,公民館を訪れる多くの市民の要望やニーズなどが直接聞かれる大切な職場なのだなと思いをはせておりました。公民館の民間委託がいよいよ本格化いたしますが,これは市民の声,行政最先端の耳と目をふさごうとしているようにしか思われません。  市長は,公民館を行政組織の重要な先端と意識されておられるのか,あるいは組織の末端程度と思われておられるのか,御見解をお示ししていただきたいと思います。また,すぐれた行政サービスを市民に供給するには,確固たる財政基盤が必要であり,かつ,市長のリーダーシップによって機能する全庁的な職員が,高度な精神力と技法を身につけていく努力こそが,市民ニーズにこたえられるものだと思われます。こうした点について,市長の政治理念をお聞かせいただきたいと存じます。  第2番目は,ごみ処理についてお伺いいたします。  さて,第1に新清掃工場建設地の見直しについてでありますが,山形市,上山市,山辺町,中山町の2市2町から排出されるごみ処理は,現在,半郷・立谷川の両清掃工場で処理されておりますが,築30年を経過し,老朽化と安全面から,公害のない,熱エネルギーなどを供給される最新式清掃工場の建設が,本市の喫緊な課題であり,また,その必要性は市民誰しもが認めるところだろうと思っております。しかし,建設場所の選定に当たり,平成18年1月4日から同年2月28日まで,わずか1カ月半という短い期間,しかも,公募という世にも珍しい手法で決定されたわけでありますが,その場所が山形市街地から片道25キロメートル,車で40〜50分はかかるだろうと言われている人里離れた上山市柏木地区であります。このような遠隔の地であり,降雪期には,特に大きな時間的ロスタイムも懸念され,作業効率の低下は避けがたいものと心配しております。このことから,ごみ収集車の増車も増員も必要となることでしょう。  それにも増して,運搬距離の延長に伴い,重大な問題を抱えることにならないでしょうか。まず第1は,ガソリン不足と天井知らずの高騰が続く中,消費量も増大し,かつまた,2つ目は大気汚染の元凶ともいうべき窒素酸化合物や浮粒子状物質などの自動車の排出が半永久的に始められるのかなと思うと,私はぞっといたします。市民は敏感であります。鈴木議員,もっと近い場所がないのかという環境悪化を憂える市民の声が聞こえてくる。また,この有料化の移行も新清掃工場等の必要経費への充当や補てんするためのものなのかとも聞かれております。既に,建設地の環境アセス調査が進められており,建設場所の変更は難しいものと思われますが,市長の御決意のほどお聞かせいただきたいと思います。  第2は,ごみの有料化についてお尋ねいたしたいと思います。  市長は,今年の3月議会で,ごみの有料化を平成20年度から導入したい意向を示されました。その後,清掃問題審議会から,ごみ1リットル当たり1円として,家庭用ごみ特大袋60リットルが60円,大袋35リットル入れが35円,小袋20リットル入れが20円ということで,6月13日中間答申をされたようであります。しかし市長,本当に現在のごみ収集は無料だったのでしょうか。ごみを出している市民が,今現在,直接現金こそ払っていないものの,ごみ処理一切にかかる経費は,すべて私たち市民の税金などで賄われているものであって,これは間違いなく,既に有料であると理解すべきであると私は思っております。この点をしっかりと市民に対し,行政は説明していく責務があると考えられます。  そして,仮にごみの有料化が制度化され,実施された場合のことでありますが,町内会で設置したごみ集積所には,今でも指定袋を使用せず,あるいは未分別のごみが持ち込まれ,収集されずに放置され,そこに残留する。町内会役員は,それを新たなごみ袋に分別をしなければなりません。ましてや,有料化になれば,このような不法ごみの持ち込みや山間地などへの不法投棄が今まで以上に増加することが心配されます。財源確保のための有料化を先駆ける前に,もっと抜本的な補助金や負担金などの見直しを全庁的に実施されてはいかがでしょうか。市長の御所見をお伺いいたしたいと存じます。  ついででありますので参考までにお尋ねいたしますが,現在,ごみの有料化が制度化されようとしておりますが,それ以前の問題として,現行のごみ収集委託は随意契約方式で委託されておられますが,委託業者の収集,運搬にかかるコスト計算をどのように算定し,また,委託金の算定についての費用対効果について明らかにすべきであり,かつまた,現行委託金の算定根拠についてもお聞かせいただきたいと存じます。  3つ目は,有料化に移行された際のサービスについてお尋ねいたします。  さて,有料化となれば,指定袋を購入することになりますが,ほとんどの市民の方々は購入することでしょう。しかし,現在1枚10円の袋すら買わない人,買えない人もおり,また,自己処理をする人も中には出てくるだろうと思われます。山間部の農林道沿いでは,可燃,不燃物ごみが片づけても片づけても投棄されているのが実態であります。  そこで,単に現行方式,いわゆる集積所収集のまま有料化するだけでは,市民の納得は得られないと思います。少なくとも,現行方式を改め,各家庭の軒下収集方式に変更し,各家庭のごみを収集する際は,老人世帯やひとり暮らしのお年寄りに対するごみの支援,加えて安否の確認など一挙両得の効果も期待され,このようなサービスを付加すべきであると考えますが,市長の御所見をお伺いいたしたいと思います。  第3番目は,少子化対策の関連施策について御質問いたします。特に,安心して子育てのできる親世代の所得と雇用の安定が第一であります。それには山形市の場合,特に積極的な企業立地の促進に力を入れ,働く場所の創出のため,行政サイドの企業誘致や地場産業の振興に強力なてこ入れが必要と考えております。  これまでの本市施策は,莫大な資金と長い時間を費やして,郊外に産業団地を造成し,そこに企業の進出を促してきましたが,今日ではこのような非効率的な公共投資は避けるべきだろうと思います。そこで,昨今の市街地周辺の道路整備状況などをかんがみ,高速道路インターチェンジ付近はもちろんのこと,せっかく莫大な資金を投資して整備された幹線道路周辺に,多くの企業が進出を望んでおります。  しかし,そこには都市計画法という高いハードルが立ちはだかっており,なかなか容易でないことも,担当部の御苦労もわからないでもありませんが,これからの都市計画というものは行政だけの特権でなく,市民も企業も行政も,ともに共用であってほしいと思います。  このような観点から都市計画法といえども,あくまで都市を計画し,整備し,美しく成熟させていくための均一化された単なる規範である。また,少々乱暴な言い方をすれば,都市計画法は都市計画を行うための見本,ひな型にすぎないのではないでしょうか。  地方都市には,それぞれの違いや特性があります。都市計画の線引き,いわゆる都市計画区域と市街化区域の見直し,用途地域の見直しを再検討すべき時期にきていると思う。世の中が急激に変動する中で,都市計画だけが遅れていたのでは市民は住みにくくなりますし,また,発展も望めないし,活力も生まれてこないでしょう。これらを踏まえ,特に東北中央自動車道インターチェンジ付近の土地並びに幹線道路沿線の土地などについて,土地の最有効利用の点からも線引きや用途の見直しを検討されてはいかがでしょうか。市長の速戦即決を御期待いたしまして,市長の御答弁をお願いしたいと思います。  次に,正規雇用の促進についてお伺いいたします。  総務省が公表した労働調査によりますと,全国の正社員従業員者数は3,411万人であり,非正社員数は1,677万人で,全体の比率では30.3%を占め過去最高を更新,実に3人に1人は非正社員となっております。また,所得の面でも,男性正社員で最も多い層が年収300万円から390万円までの19.8%,これに対し,非正社員は100万円から190万円が最も多く29%,また,100万円に満たない非正社員が27.8%というのが実態であります。さらに,職にもつかず,学校にも行かず,就職活動すらしていない若者,いわゆるニートと呼ばれる若者が全国で68万人もいるそうであります。  収入のないニートは,いい年をして親に寄生している。国を支え,つくるべき若者が国を壊してどうするのだ。今こそ若い力を振り絞り,がむしゃらに働くのだ,君たちの力ですばらしい日本をつくってほしいと私は叫びたい,とこのように思っております。  雇用情勢の悪化は,社会や暮らしの安定にとり深刻な問題であり,また,将来の日本の経済発展にとって重大な阻害要因となりかねない。早急な対策を打つべきであるが,ねじれ国会は打つ手なし,確固たる目標も持たず,漫然と施策を打っていたのでは,いい加減パチンコの玉を打っているようなものと同じであると私は思います。  今月8日の日曜日,秋葉原のホコ天で発生した無差別殺傷事件の容疑者25歳も,派遣社員という弱い立場も背景にあり,戦後教育のなれの果てとも言われております。ともあれ,不安定な雇用事情がこの惨劇の引き金になったことも確かだと言われており,このような凶行を二度と起こさせないためにも,雇用条件の整備や働く場所の創出に,市長はどのような施策を打とうとしておられるのか,お伺いいたしたいと思います。  また,少子化対策で最重要なことは,何といっても独身男女の結婚が先決です。昔のように仲人さんがたくさんいた時代には,私などは,あちこちと逃げ回らなければなりませんでした。こういう仲人さんの人も数少なくなり,出雲の神様の御利益におあずかりしても,なかなか結ばれない独身男女がたくさんおります。このような世相の中,独身の男女の出会いの場の創出と支援が必要と思われます。  ある調査によれば,結婚したいが適当な相手にめぐり会わないが40%を占め,出会いを求める独身男女の姿が浮き彫りになっており,特に,山形市街地などの都市部に比べ,山間地区などではイベントなども少なく,地域間格差も課題であると思われます。少子化対策の一環として,独身男女の出会いをコーディネートする企業や民間団体に呼びかけ,スポーツ交流やボランティア体験など,さまざまな出会いの場をつくる企業や団体,商店などをメンバーとして募集する方策は考えられないでしょうか。  次も少子化対策に関連いたしますが,私は現在,認可外保育園振興議員連盟の会長を務めさせていただいておりますが,その関係上,子育て中の保護者からいろんな相談や意見を聞かされます。その中で特に多いのが,同地区内の保育園に入られずに,不便な場所に強いられるという不満の声であります。  さて,19年4月1日現在,山形市には認可保育園が公立及び民営を合わせ29施設があり,入園児童数は3,905名と少ない。これを補っているのが34施設の認可外保育園で,1,331名が入園されており,合わせて5,436名が保育園に入られております。問題なのは入園できない待機児童についてでありますが,推計で250名前後と言われております。認可保育園への入園希望者が増える一方で,認可外保育園や幼稚園の園児数は減少し,あきがあり,この待機児童は十分吸収されるのが認可外保育園であります。  しかし,認可保育園は市・県・国の,おのおの3分の1ずつの補助を受けられるのに対し,認可外保育園には市と県が補助し,その額はおおむね1施設当たり110数万円程度,これは認可保育園の乳児1名分に費やされる運営費よりも低額であります。総体的比較では,30分の1程度との関係者の切実な訴えがあります。このような補助金の格差は,必然的に保護者への経済的な負担も加わり,保育料の軽減もできないとのことであります。  先般,認可外保育園連絡協議会の会長であります小松淑弘氏がほかの役員とともに,平成20年2月24日,厚生労働副大臣岸宏一先生に直接面談いたしまして,認可外保育園に対する国の支援策の制度化や補助金交付への具現化などについて,文書でもって要望をいたしました。その席で即刻,事情を御理解され,早急に調査検討にかかりたいとのことでありました。また,県にも事情を説明してほしいとのことでありましたので,その準備にも今取りかかっているところでございます。この件が達成されれば,待機児童の解消も夢ではありません。  市長の認可外保育園に対する認証保育所制度の導入は高く評価をいたしますが,しかし,財政資金的な事情もあり,認証を取得されない認可外保育園もいまだ大分残っております。すべての園児が,どこの施設でも平等に保育されなければなりません。それには認可外保育園のレベルアップを図り,保育レベルの平準化を市民も望んでおります。市長の心を込めた御見解をお示ししていただきたいと存じます。  第4番目は,町内会活動への支援策についてであります。  住民組織である町内会・自治会は,全市30地区内に約550ほどの自治組織があります。町内会や自治会は,歴史的にも地域や町を単位とした行政としての側面と,市や県など公的機関からの下請的な側面の二面性を有し,行政サービスの拡大とともに下請業務量は増加するばかりであります。このため,ある町内会などでは本来の自主的な地域活動を縮小し,手が回らないとこぼしておりましたが,町内会の自主的活動も本来行政がすべきであろう多くの事業を抱えております。特に,防犯灯の設置や維持管理,消防団への協力金負担,市社協や赤い羽根共同募金の割り当て額への支出など,数々の労働奉仕から自主防災体制の機材整備に至るまで,町内会加入者の会費により賄われているのであります。  先週14日,岩手県内陸南部を震源とする大地震が発生し,災害の恐ろしさを身近に実感いたしましたが,人は夢を見るし夢を描くこともできます。しかし,災害を予知し予見することはできない。私は,災害の3日前に夫婦して中心被災地のど真ん中におりましたが,あの山が消滅したとはまことに信じがたい気がいたします。被災地の方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。このような災害に対応し,全地区における自主防災会の結成が望まれ,さまざまな活動の中では財源も必要となります。  その一方で,町内会への未加入者も年々増加し続けており,もちろんそういう人たちは,町内会費も労働力も全く支払っておりません。しかし,未加入者も,皆さんが等しく恩恵や地域サービスを受けており,会費を納めている市民との間で不平等感も生じております。そこで,町内会ごとに集めている会費を原則廃止し,町内会活動の自主的な部分を除き,各機関への負担金や協力金,あるいは地区民平等に恩恵を受ける活動費などに対して,市民税に上乗せ賦課し,その金額を各町内会などに配分するシステムを導入してはいかがでしょうか,と思っておりましたが,「税金を上げる。冗談じゃない。」という声が聞こえてまいります。  それでは,黙っていても転がり込んでくる14〜15億円ものたばこ消費税,この中からほんの少々1,100万円,550の町内会に200万円ずつ地元還元すれば,肩身の狭い愛煙家のせめてもの罪滅ぼしであります。これも一挙両得と思われます。しかし,たばこといって,アレルギー,親のかたきにでもあったような方もおられます。また,名誉すら侵害されかねない今の御時世,1個1,000円とか1万円とかになれば,消費税もいずれ期待されなくなるだろうと私は思っております。そこで市長,ほかに類を見ない先導的な政策として,検討されてはいかがでありましょうか,お伺いいたしたいと思います。  第5番目は,スポーツの振興についてお伺いいたします。  1つ目は,地域に根ざしたスポーツの振興であります。  やめられた山形市の市民総合運動会,昭和55年に始められ,平成18年まで26年間,市民の動員力,内容の充実など,全国的にも類を見ない山形市では珍しいビッグイベントだったと思います。しかし,市民運動会が中止されても,なおかつ30地区のほとんどが,いまだに地区民総挙げで盛大に実施されております。なぜでしょうか。家庭と職場,盛り場だけを往来している方々には,到底理解されないでしょう。しかし,決して心配はいりません。幸いなことに,市民や地区民の中には,地区をよくしようと思う市民の方々がたくさんおります。  ちなみに,私の第十地区では今でも地区運動会を開催しており,老若男女,500〜600人の選手・応援団が参加。参加者は楽しさと喜びを通じ,世代間の交流や触れ合いを深めており,地域愛着と福祉活動への参加にもつながっていく効果も大いにできるものと確信しております。そこで,地域が主体性を持つべき生涯スポーツの振興をどのように評価し,認識されておられるのか,お伺いいたしたいと思います。  3つ目は,あかねヶ丘陸上競技場の整備・利用促進についてであります。  現在,本市には,市が保有する公認の陸上競技場はありません。県都としては実に珍しいことであります。  さて,陸上競技場は,走る,跳ぶ,投げるなど,さまざまな運動能力の基盤づくりであり,オリンピックの花形種目でもあります。思い起こしますと,昭和47年,37年ほど前になりますが,あかねヶ丘陸上競技場を会場に47インターハイが開催されました。当時,私も若かったのでありますが,公認審判員として参加いたしましたが,当時は第1種公認陸上競技場の認定を受けたすばらしい競技場でありましたが,今はかろうじて第3種公認がやっと,見る影もありません。しかし,県都唯一の公認競技場であり,中学生から一般人まで,明日の選手を目指し,オリンピック選手を夢見てひたすら練習に励んでおります。  連日,トラックもフィールドも満杯の状態であります。そして,そこに集う人々はすべて山形市民であり,市民のホームグラウンドとして使用させたく思いませんでしょうか。  そこで市長,仮に県から山形市に長期管理を委譲したいという話がありましたならば,管理運営を受諾する意向がおありかどうかお伺いいたしたいと存じます。  また,受諾された際,サッカーのホームグラウンドとして使用させることは,私は絶対に反対いたしますが,市長はどのように思っておられるのか,お伺いいたします。  第6番目は,農業に親しめる政策についてであります。  原油や穀物の相場は天井知らず,自給率39%という食糧危機が叫ばれる中,お金を積んでも食糧が手に入らなくなる時代を目の当たりにして,これからの日本農業を考えたとき,悪夢を見る思いであります。新たな就農者の拡大を本気で考えるべき時代でもあります。この国を愛し,人を愛し,食を愛し,自給の大切さに気づいた人々も数多く見受けられ,市民農園の人気が示すとおりであります。そこで,市民農園の整備,例えば,水道施設,農業機材倉庫,トイレなどの設置,耕作技術の指導などの支援を行ってはいかがでしょうか。また,食糧危機が深刻な事態の中で,全国各地に点在する休耕農地が数多く見受けられます。また,一度休耕すれば再耕が大変難しくなると聞かれます。後継者がいないだけでは済みません。  農地は暮らしの基盤であり,これの有効活用を図るために,農業に意欲をもつ農家以外の市民誰でも,一定規模の農地の所有が認められ,かつ,自由な耕作を可能にする農地法の改正をするべきだと思われます。こうでなければ,もはや日本農業,食糧難は救われません。市長,山形市から国に対し,強力に具申すべきと思われますが,市長の思いのほどをお聞かせいただきたいと思います。  時間も迫りましたので,御答弁をお願いいたしまして,第1回目の質問といたします。 ○議長(酒井靖悦君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 鈴木善太郎議員の御質問にお答えさせていただきます。残す時間も再質問を含めますと大分なくなっておりますので,できるだけ簡潔にさせていただきます。  第1点目のいわゆる公民館問題について,公民館を地元に任せることは反対であるというふうな御質問でございますが,まず御質問の中で,公民館というものをどのように考えているのかということの御質問でございます。重要な位置づけにしているのか,あるいは末端と考えているのかという御質問がございました。私は,これは当然,地域の伝統でございます。地域の拠点となる公民館という位置づけになっておりますので,当然,私は重要な位置づけをさせていただいております。  公民館につきましては,私は,市長に就任させていただきましてから,地元の方々に,地元に合った,そして自分たちでやりやすい方向でやっていただきたいということで,これまでお願いをしてまいりました。おかげさまで,これまで,今5館が地元の方でお引き受けしていただいております。21年度は9館の予定でございます。こうした動きにつきましては,私は,地元の方々,地域の方々から十二分に御理解をいただき,受け入れられているんだろうというふうに考えております。地元の意見が入ってこないんじゃないかというふうな御懸念でございますが,これはもちろん,自治推進委員の方々が当然公民館の,その地区の御意見等を私どもに伝えてくれます。あるいは,私が各地区の方に回らせていただきながら,市長との懇談会等で各地区でもっていただいております。こうした中で,私は,十二分に地区民の方々,市民の方々の御意見はいただいているというふうに理解をしてございます。私は,予定どおり,この地元に運営をお願いすることは,今後とも続けてまいりたいというふうに考えております。  それから2番目,新しい清掃工場建設地区を見直してはどうかというふうな御提言でございます。  今,御承知のとおり,建設予定地では,いわゆる環境影響評価準備書の作成,あるいは丈量測量等を行っております。私は,これまで新しい清掃工場の建設につきましては,半郷地区におきましてそれを断念し,そしてこれまでにないというふうなお褒めをいただいたのか,御批判をいただいたのかわかりませんが,新しいやり方で決定をさせていただきました。これにつきまして,今全力投球で向かっておりますので,これを変更するつもりは一切ございません。なお,この運搬につきましては,当然距離も遠くなります。あるいは台数につきましても,現時点では,現在21台のパッカー車,これが現行の収集体制を想定した場合は,27台が必要になるだろうというふうに想定をしてございます。これにつきまして,これのより合理的な収集体制を図るためにリレーセンターの可能性等も含めまして,今検討を行っているところでございます。  それから,ごみ収集の委託料の算定でございますが,これは当然,今,環境保全協同組合さんの方に随意契約でお願いをしてございます。当然,今だって無料じゃなくて有料じゃないかと。これは当然,ごみの収集にも金はかかっております。それから,清掃工場の維持管理,あるいは人件費,当然市民の方々の税金を投入してございます。決してただでやれるわけじゃございませんので,これは税金を投入するのは当たり前でございまして,現在,環境保全協同組合さんの方に委託をお願いしていますのは,平成20年度で5億7,330万円で委託をさせていただいております。これにつきまして,何が根拠かというふうなお尋ねでございますが,これは当然必要な経費を算出してございます。特に今,全庁的に共通して採用してございます設計金額を算定するための基準,これをいたしまして,人件費,あるいは必要な車両経費,これを用いまして委託料をはじいております。当然,これはできるだけ効率的な収集体制で,できるだけ削減をしたいという気持ちはございますが,これも限度がございます。現在,先ほど申し上げた委託料で収集をお願いをしてございます。  それから,有料化の際のサービスのあり方でございますが,各家庭の軒先収集方式に改めるべきじゃないかというふうな御提言でございます。これは現在,集積所方式をとっておりますが,これにつきましてはきのうも申し上げました。この集積所方式のあり方につきまして,この集積所につきましては,常に見直しを行いながらより効率的な配置を考えていきたいというふうに考えております。他市でも,この軒先をやっておりますが,この有料化の場合,今山形では,この間答申いただきましてリッター当たり1円ということでいただきましたが,ほかの事例を見ますと,これの倍の収集袋の有料化をしているところがございます。私はやはり,現行方式をより効率的に収集方式でもっていくべきであろうというふうに考えております。  それから,雇用の安定に向けた企業の立地促進でございますが,沼木街道の沿線付近,あるいは東北中央自動車道のインターチェンジ付近等に,こうしたことを,土地利用をやっていったらいいんじゃないかというふうなことでございますが,線引きの見直しというような御提言もございました。線引きの見直しは市街化区域の拡大でございますので,現在,そう簡単にはまいりません。今の人口減少,あるいは何に使うか,どのような利用に使っていくか,これによって非常に厳しい状況でございます。線引きの見直しは今は考えておりません。  それから,確かに都市計画法の土地利用規制がございます。それにまして,農地法上も現在,まとまりのある優良農地となっておりますので,この土地利用の転換が非常に難しく,企業立地には困難であろうというふうに考えております。なお,新しい産業団地につきましては単価,あるいは交通の利便性等の観点から検討してまいりたいというふうに考えております。  それから,正規雇用の促進でございますが,当然,正規雇用は早く増えるようになってくれればいいなと私は思っております。現在,山形市の雇用動向実態調査によれば,約3分の1の方々がパートタイマー,派遣社員,臨時的雇用者で占めております。これは当然,各企業のそれぞれの考え方もございますが,できるだけ社会の不安定な状態を,この臨時雇用体制については,できるだけ縮小化をしていただきたいというふうなことで,私ども行政が何ができるのか検討させていただきたいというふうに思います。  それから,男女出会いの場の創出支援でございますが,これにつきましては,確かに出会いの場というものは民間企業,あるいはNPOで今やっております。民間企業に直接支援するのは,現時点では難しいだろうというふうに考えております。ただし,NPOの活動につきましては,私どももコミュニティファンド,あるいは市民活動支援行政もやっております。こうした場をご利用いただければというふうに思ってございます。昨年度,このNPOの団体で「のんちゃんくらぶ」という団体が公開プレゼンテーションの場に参加をしていただきましたが,残念ながら当選順位には入っていなかった。これをさらに御健闘を期待申し上げる次第でございます。  それから,認可外保育所の整備支援でございますが,これまで山形市で認証保育制度で,これまで支援をしてまいりました。現在,この認証保育園の児童の対象になっていますのは,約52%の児童がこの対象になってございます。これまでも支援をしてまいりましたが,今後とも,待機児童解消のため,より有効的な支援策について検討してまいりたいというふうに考えております。と同時に,国・県に対しましても要望してまいりたいというふうに考えております。  それから,町内会活動に対する支援について,これは税金という御提言もありましたが,それは無理だということで,たばこ消費税から町内会にやったらいいんじゃないかという御提言でございますが,今,これも税金から各町内会にやることになるわけですので,今御承知のとおり,いきいき地域づくり支援事業ということで,50万円上限で各町内会さんで使っていただいております。これは事業を対象にやっておるわけでございますが,それを税金の方から,たばこ消費税といえども一般財源でございますので,これから各町内会へというのは私は無理だろうというふうに考えております。やはり,町内会は町内会の自分たちの自主活動,自分たちで必要な経費については自分たちでお互いに出し合う,これが原則であろうというふうに考えております。なお,未加入者につきましては,転入者の方々に我々のあらゆる機会を通じて,町内会に入ってくださいと,町内会をPRさせていただいていることも申し添えさせていただきます。  それから,地域に根ざした生涯スポーツの振興でございますが,市民運動会はいろんなアンケート,市民の御意向を尊重いたしまして中止をさせていただきました。今後,当然,スポーツフェスタ事業ということで取り組ませていただきますが,これは各地区の体育振興会の方々と十分に連携をさせていただく,あるいは体育指導員等の御協力なんかも得られないとやれませんので,万全の協力体制のもとに進めてまいりたいなというふうに考えております。  それから,あかねヶ丘陸上競技場の整備・利用についてですが,これにつきましてはきのうも出されました。第1種公認,あるいはサッカーの練習場につきましては考え方を述べさせていただきましたが,それを市が管理を受けたらいかがかというふうな御提言でございます。きのうも申し上げましたが,県の方は2カ年計画で3種の公認陸上競技用として改修工事を行うと聞いてございます。今後とも山形県と連携を図りながら,利用させていただきたいなというふうに考えております。  それから,農業経営に親しめる市民農園の運営等についてでございますが,市民農園もおかげさまで大変好評でございます。もちろん就農をしたいという御希望の方々もいらっしゃると思いますが,こうした方々には,農政課が窓口になりまして,相談を受けまして,いろんな各種研修事業を紹介させていただいております。あるいは農業視察,それから短期農業体験なんかも実施をして支援をするようにしておりますので,どんどん御利用いただきたいなというふうに思います。  それから,最後に耕作放棄地の解消のために,いわゆる農地取得の下限面積を緩和したらいいんじゃないかということでございます。現状は,一部地域を除いて5反歩が下限面積でございます。これにつきましてはですね,担い手の方々の農地利用の集積,あるいは集落営農の農地の活用を高める観点も,決して無視することはできないというふうに思っておりますので,この下限を緩和するということにつきましては,慎重に検討させていただきたいなというふうに思います。  これで,まず第1回目の私からの答弁とさせていただきます。大分はしょらせていただきましたが,御理解お願いを申し上げます。 ○議長(酒井靖悦君) 鈴木善太郎議員。 ○30番(鈴木善太郎君) この線引きが非常に難しいということであったわけでありますが,難しいのはやっぱりわかります。ただ,こういう時代は過ぎたんだろうと。今ですね,やはりあの非効率的な,いっぱい投資をしながら,長い時間売れるか売れないかわからない企業団地造成というのは,非常に時代遅れだろうと私は思います。それで,昔だったらいざ知らず,今の時代にあれだけ設備投資したインフラ整備が完全にできるというような場所を選定しながら線引きをしてほしい。だと農地が少なくなる,こういう反論でございましょうが,ただですね,山形市の人口フレーム,将来を考えた場合に非常に寂しい。これはやはり裏腹だろうと。働く場所がない,どんどん若い人が他県に出ていく,工業団地はつくれない,農地はつぶせない。こういうのでは,山形市の発展も進展も,これはやはり望めないだろうと。それからですね,すばらしい大きな〇〇土地区画整理組合事業がやられているわけでありますが,ここにどんどん町の中から,いろんな施設が中心街から移行される。中心街が,顔がなくなってくるんですね。薄まってしまって。ほとんど公的な機関が行ったり,大きなものがどんどんあそこに行った。そして,やはりあれだけ面積をつぶされた。そういうので,また線引きをしてほしいという私のせつない願いも聞き取れないのかなと,こう理解して聞いておったんですが,これではやはり,まだまだまだまだ発展は望めないかなと,こういうふうにしておるところであります。  それからですね,この町内会で自分たちで行う自主事業については,これはやっぱり自分たちで負担しなければならないだろうと思っております。ただですね,これ先ほどもちょっと申し上げましたが,いろんな公的な資金,それから子育てとか青少年健全育成とか,それからかもしかクラブとか,なんとかかんとかというもろもろの金をですね,やっぱり負担金として町内会が出している。それがやはり,まちづくりであり,人づくりであり,非常に貢献してるんだなと。それに金を出すのは我々は惜しくはありませんが,やはり,先ほど自治推進委員の方ですか,そっちの方を通してというようなお話があったわけでありますが,やはりこれからですね,何とかですね,その辺の。時間がないから委員会で申し上げますが,今のところまでちょっとお答えお願いします。都市計画の関係,線引き,ひとつお聞かせいただきたいなと。もっと突っ込んで,だから都市計画法が云々,先ほど申しましたが,都市計画は金型みたいなもので,それを見本にどこまでも使っていかなければならないというのは,時代遅れだと私は思ってんのよ。そういう中でですね,山形らしさを生み出すには,やはりそれを破っていかなければならない。乗り越えていかない限り,山形市の発展は望めないだろうと,そういう思いがいっぱいでありますので,その辺の,最後に市長の胸の内をお聞きしたいと思う次第であります。 ○議長(酒井靖悦君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 線引き関係につきましては,現行の都市計画法上では非常に厳しいだろうというふうに考えております。それを打開する,あるいはここをこういうふうにしていくべきだという中身につきましては,今後山形市で検討させていただいて,必要なものは国の方に要望してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(酒井靖悦君) 以上をもって,鈴木善太郎議員の質問を終わります。  この際,午後1時まで休憩します。     午後0時01分 休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時   再 開
    ○副議長(加藤賢一君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を続けます。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎峯田豊太郎君 質問 ○副議長(加藤賢一君) 「行財政改革・人材育成について」,ほか4項目について,32番峯田豊太郎議員。 〔32番 峯田豊太郎君 登壇〕 ○32番(峯田豊太郎君) 課題の多い隣国で行われる北京オリンピックが50日後に迫り,本市出身及び市に関係するアスリートの皆さんの活躍を祈念するとともに,無事大会が終了することをあわせて念じ,私の通算16回目の一般質問を行いますので,市長の簡潔にして明確,そして前向きな答弁を期待し,通告の順により質問を行います。  最初の質問は行財政改革についてでありますが,私は第1回目の一般質問から必ずこれを取り上げ,今まで4人の市長に行ってきております。少しずつ行政に刺激を与え,意見が取り入れられていると感じてはおります。前回には市役所は1つの経営体であり,実践行動,ムーブメントを点検し,経営体制,ガバメンスの見直しを図りながら,時代に即応した経営行動様式に変えていく必要があると提言いたしましたが,今回は人材育成の問題を取り上げてみました。  きのう,同僚の菊地健太郎議員もこの問題に触れておりましたが,別の視点から見ますと,本市の職員採用,原則として終身雇用を前提として競争試験により行われており,現在の経済状態の中,公務員人気もあり,高学歴で高倍率の試験となっており,出題傾向も広範囲にわたるため,早くから公務員試験の勉強をしている者が多く,その結果,学力偏重の傾向になってしまい,自治体職員に求められる発想力,企画力,行動力の能力が欠けている者も採用することがあり,より優秀で多様な人材を確保する必要があります。採用後の人事は,トータルなシステムにより育成する必要があります。その基本方針は,一つ,能力・成果主義を徹底し,これを組織運営の基本とする。二つ,職員はおのおのの能力を最大限に引き出すための組織のマネージメント体質強化を行う。三つ,職員一人一人の自己実現を支援し,チャレンジ精神の高揚を図るとともに,その実現を目指す。そして,既成概念にとらわれない斬新な創造性を持ち,行動する人材の育成が必要であり,職員全体が自治体職員としてプロの意識を持つことが必要であります。そのプロの人材とは,時代の求める市職員としての資質を備え,組織や市民ニーズに的確に対応し,積極的に成果を上げることのできる人材であり,このためにもトータルな人事制度を行うべきであります。  この目的はあくまで市民サービス向上に直結したものであり,よりよいサービスを,より効率的に市民に提供し,山形市の将来ビジョンの実現を目指すものでなければなりません。その基本は,採用,配置,評価,報酬,能力開発が連動することで,職員をどう位置づけ,どう報い,どう動機づけていくかが大切であり,この意識を職員に理解してもらうことが必要であり,組織内での育成が重要と考えます。それは適応時期を明確化することにより,トータルな人事システムが可能になります。採用時から10年ぐらい,30歳代前半ぐらいまでは,住民対応系の仕事,事業系の仕事,管理系の仕事,それぞれを経験させ,地方自治の基礎知識を身につけ,自己実現をどのように図るかを探る時期とし,処遇は格差を設けず自由闊達に育成し,その後係長からは中堅職員として成果を上げ,自己実現の方向性を定める時期とし,実質的に職員間の競争をスタートさせ,知識中心からマネージメント,行政運営といった政策提言型へ進む道を確立すべきであり,その方策としては係長試験,いわゆる昇任試験が必要と考えます。  この試験を実施している自治体は,全国で200を超え,次第にその数は増加しつつあります。現在の年功序列人事考査は,近い将来,いや,現在でも限界がきていると考えます。その解消のためにも昇任試験の導入は必要であり,遅きに失する感もあります。その効果としては,客観的評価による公平・公正の確保,能力主義,自己啓発による組織の活性化が図られます。また,管理職に昇格する際は,当然考査する必要がありますが,トータル的な人事で能力開発の時期であり,それまでの経験を踏まえ,培った能力を仕事の成果として還元する時期であります。業績考査を行い,目標の難易度と達成度により評価し,一定の成果を上げた者を選考対象とし,外部の識者を交えた組織により試験を行い,管理職に適任かを諮るべきであると思います。  本市では行財政改革とし,人件費の抑制に取り組んでいることは理解できますが,今年度の職員録を見るに,マックスウェーバーの法則どおり,行政コストは下がらないと強く感じます。組織のスリム化はもちろん,職責・職名を明確にし,同一職は統一し,例えば,部は部長,次長1名,課には課長,課長補佐は原則1名とし,相当職などは設けるべきでなく,1職名1等級の給与表を明確にし,管理職ポストの削減を図り,人件費によるコスト高を抑えなければ,財政改革は不可能と多くの市民は見ております。ぜひ,試験制度と職責のスリム化を図るべきと考えますが,市長の考えをお聞きいたします。また,佐藤市長の時代,職員の任用がえの質問を行ったところ,それを受け,何回か行われた様子ですが,その後,この試験は行われていないと聞きます。  学校給食センターがPFIにより,企業体質が変わり,現在勤務している約80名の技能職の職員にどのような人事を行うか,大変憂慮すべきことと考えますが,いかがでしょうか。能力のある方々も多数いると聞いてます。積極的に任用がえ試験を復活させ,優秀な人材を本市発展に役立てるべきだと思うが,市長はセンターの人事構想もあわせてお尋ねいたします。  次に,前回に引き続いて,新型インフルエンザH5N1型高病原性鳥インフルエンザに対する危機管理体制について考えをお聞きいたします。  1918年,アメリカから第一次大戦に参戦した兵士により,フランス,イギリス,スペインなど欧州各国へ,そして,アジアでは中国で全土に広まり,インド,日本へと感染し,日本ではその数2,300万人が感染者,38万人の死者が出たと言われるのが,スペイン風邪の記録です。しかし,現在は当時と比較にならないほど人の移動があり,東南アジアとは毎日何万人の人が往来しております。隣国中国では昨年末,南京で人から人への感染が遅まきながら確認されています。北京,大連,仙台,山形の移動時間を考えたとき,それを完全に防御することは不可能であり,市民の安心・安全を考えたとき,対策を立てる必要があると思います。  世界保健機関WHOでは,パンデミック,世界的流行を6段階で表示し,現在はフェーズ3,人から人への感染はないが,あっても極めて限定されているとのランクづけであり,フェーズ4になると感染が増加している証拠があるとの段階となり,数日間でフェーズ5〜6,人から人への持続的な感染が確実となってきます。このとき,国内では1,300万人〜2,500万人が病院で受診し,スペイン風邪の致死率2%で計算すると,2カ月で64万人が死亡すると厚労省は推計しております。海外のある機関では,210万人としているところもあります。人口的に単純推計するに100分の1が県の人口とすると,6,400人〜2万1,000人,県の5分の1とすると,市では1,300人〜4,200人の死亡者となります。  過日,村山総合支庁で約30人が参加し,フェーズ4を想定し,新型インフルエンザが村山地区に発生したとの訓練を行い,保健所はおおむね順調な結果であったとしております。仙台市では感染症の専門家でもある副市長の指揮のもと,新型インフルエンザ対策行動計画を策定し,厚労省からは東北の自治体で一番進んでいるとの評価がなされていたと聞きます。  また,東京都品川区では,対策の中で開業医の方々の協力を医師会に依頼したところ,142名の会員のうち,約1割の15名しか応諾がなかったと聞きます。また,搬送する場合,一般病人と感染者の区分をどうするか,医療従事者や救急に携わる方々への防護装備の備蓄は,車輌の管理は。より大切なことは,ワクチンが全市民分の数が足りない場合,例えば現在,国では治療薬タミフルは2,800万人分,未知のウイルスのため有効性は確認できていないが,プレ・パンデミックワクチン1,000万人分が準備されていると聞きますが,県へ,そして市へと配分なされた時点でどの仕事の従事者から,またどの年齢の方々から接種するのかや,多数が集まる施設の休止は,学校の休校は,ライフラインをどう守るか,企業に対してどう行うのか,不要不急の外出を避けてもらうにはどうするかなどなど,多くの課題があります。流行してからでは遅すぎます。市独自のマニュアルを策定すべきと思うが,市長の考えをお聞きいたします。  また,日常生活の上にも,災害時にも人命にかかわる救助の要請窓口は,当然通信指令所になっており,そこからは時間の争いで,より早く現場へとなります。委員会の視察で数カ所の先進的な防災施設を見聞し,特に指令センターは本市の機能と比べると発信表示システムの進歩は著しく,固定電話はもちろん,携帯電話,IP電話からの通報は発信地点が瞬時に特定でき,地図検索システムの表示により,居住者のうち高齢者,障がい者などの災害弱者が明記され,出動体制もスムースに行われているとのこと。本市でも早急にシステムの変更を計画すべきで,高性能な通信システムは人の命を守り,安心・安全の市民生活を提供するため,また危機管理の面からも早急に行うべきと考えるがいかがでしょうか。  次の質問に移ります。  私は一昨年,山形いのちの電話主催の講演会に出席し,感動を受けました。講師は元NHKディレクターとして番組の制作に携わり,自殺で親を亡くした子供たちを取り上げたことがきっかけで,この問題に取り組み,NPOライフリンクを設立,自殺防止のつなぎ役として活動している方で,自殺対策基本法の法制化に努力し,自殺は社会全体の問題であり,避けることができることとしている方で,その話の中で地方自治体の中で,奄美市の多重債務に関する対応は国内一番の先進であり実績を残しているとの話があり,その後,NHKの多重債務と自殺に関する番組や,読売新聞の全国版での多重債務は相談すれば解決できるとの記事が1ページにわたり掲載されているのを見て,同僚の丸子議員と1月末同市を訪れました。担当窓口は,福祉部市民課市民生活係とのことでした。担当者と面談してきました。職員2名,非常勤1名の3名で係を運営しておりました。まず,気遣いとして誰もが周りを気にせず入室できるよう,ドアは常に開け放しにして,その場所は市役所内で一番市民が来ないところを選んだとして,それが選管の隣でした。4万9,000人の市民で年間相談件数900件,そのうち債務関係が400件,架空請求150〜250件,ほかは不動産の未払いや契約解除とのことでした。まず,相談者の話を静かによく聞くことから始まり,法律の専門家が必要と考えたとき,素早く確実に対応して,本人に同行し引き継ぎ,市役所内部の場合も各担当部所へ同行して解決をしているとのこと。多重債務は市の税などの滞納と関係が当然大きく,市は財政緩和のための財源確保を行うため滞納整理課を設け,コンピューター整理により,税は住民税,国保税,軽自動車税までも,使用料は上下水道料金,下水道受益者負担金,また債権としては保育料,住宅料,奨学金の貸付金,災害援護貸付金の残までもがインプットされ,滞納額の確認が瞬時にわかるシステムを持ち,関係各課との連絡調整会議を行いながら問題点をつかみ,習得すべき制度や関係法令を整理し,勉強会をし,みんなで解決に向かうようにしており,特に生活再建の支援については,市民生活係と密に連絡をとり,返済を圧縮できたため納税したケースもあるとのことでした。  本市でも滞納が大きな問題になってきており,滞納の全体が把握でき全庁的に解決する組織をつくり,各主管課と密に連絡し合い,滞納額減少を図るべきと考えます。本市での相談窓口は,市民相談室年間2,050件,うち金銭関係64件,消費者センター2,048件,うち多重債務442件,ほかに県の機関もあります。  国の調査によると,自殺の原因は健康問題が47.9%,経済生活問題21.7%,家庭問題9.2%が主になっており,9年連続3万人を超えており,交通事故死の5倍以上ともなっております。先に閣議決定された自殺総合大綱に沿って防止対策を進め,10年以内に20%減少させ,2万4,000人台へ下げる目標となっており,東北は特に多く,統計のある昭和50年から平成17年までの31年間でワースト内に入った県の回数は,秋田,岩手,新潟が31年連続,青森が20回,山形が11回となっており,最近は秋田,青森,岩手,山形の東北各県が常に上位を占めている現状であります。本市でも山形署管内で平成17年66名,平成18年69名,平成19年75名,交通事故死は平成17年13名,平成18年7名,平成19年13名となっており,この数を見るに,社会がもう少しこれに目を向けてくれてもよいのではないかと思います。  秋田大学の大学院医学系研究科に,国内初めての自殺予防学コースが設置され,初年度として3名程度の枠でスペシャリストを育成するとしておりますが,自殺を図った人のうち8割が,死にたいと悩んでいるが周囲には相談していないとのデータもあり,自殺対策基本法の第4条に地方公共団体の責務とし,国と協力しつつ当該地域の状況に応じた施策を策定し,及び実施する責務を有するとあります。  現在,この問題を社会福祉法人山形いのちの電話という組織が取り組み活動をしております。電話相談が主ですが,昨年は6,419件,男性が3,151名,女性が3,268名から相談があったそうで,全国的に防止運動を展開しており,毎月10日を予防の日,9月10日から自殺予防週間として運動を続けているとのことです。社会や職場のストレスが圧縮し,内部に出たときには自殺,外部に出たときには,先日の秋葉原の事件のような行動につながると考えます。ぜひこの対策のためにも,ネットワークをつくりながら,相談者のプライベートに配慮した専用の相談口を設置し,多重債務問題を初め,税,年金,国保,健康,福祉,教育面など,関係する担当者が連携しながら,きめ細かな相談業務を行うべきと考えますが,市長いかがでしょうか。  次に,上下水道事業の統合に関することについてお尋ねいたします。  本市下水道建設は,平成20年度末に汚水整備面積5,870ヘクタールのうち,整備率が94.5%,5,554ヘクタール,管渠建設延長1,282キロメートルのうち1,247キロメートル,97.3%の進捗率となると公表しております。生活雑排水の混入しない堰や河川,側溝等の水質は改善され,市民は大変喜んでおります。  私は過去の一般質問,決算,予算,常任委員会を通して発言してきたことが顕著に,今あらわれております。それが土木建設業の企業倒産であります。  20年以降の未設管渠は35キロメートルを残すのみで,300社以上の企業を持続させる仕事量としてはほど遠く,21年以降の市行財政にとって厳しい面が表面化してくると予想されます。工事を推進すると同時に加算され続けた起債は,公共下水道事業1,147億7,000万円,農業集落排水事業22億6,200万円の市債は,上下水道が統合した場合,当然企業会計に移行すべきであり,この多額な起債をどのように処理返債するのか。単純に割ると1世帯120万円の借金となり,一般会計の起債残888億7,000万円,1世帯当たり93万円以上である,この金額をどのように償還していくのかお尋ねします。  また,このたび岩手・宮城の内陸部を震源地とする災害に,心からお見舞い申し上げますとともに,活断層の有無にかかわらず地震は起こり得る証明であり,統合された組織で災害があった場合,特に重要なライフラインである上下水道の復旧体制をどのような優先順位で行うか,対策マニュアルを整備すべきと考えますが,現状と今後の方針をお知らせください。  本市には震災用緊急貯水槽が5カ所設置されておりますが,残念ながら市民の認知度は高くありません。設置場所や利用方法等を表示するなど,存在を知ってもらう必要があると思います。これは神戸震災時の経験により,水と光が一番欲しかったと聞き,各水槽に電線が切れても稼動に関係のないソーラーの外灯を,私が山形ライオンズクラブ在籍中に記念事業として市に寄贈してもらい,これは夜間でも供給可能に貯水槽を照明する利便に富んでおります。市民にとって災害時,飲料水の確保が重要なことは言うまでもありません。さらなる周知徹底すべきと思いますが,いかがでしょうか。  以上で私の第1回目の質問を終わります。 ○副議長(加藤賢一君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 峯田議員の御質問に答えさせていただきます。  最初に,人材育成にちなんでの試験制度についてどうかということの御質問でございます。今,御質問の中に,職員はプロ意識が足りないんじゃないかと,いろんな御提言がございました。私どもは当然市民から税金をいただいて,そしてそれを人件費,給与としてもらっている。当然我々はプロには間違いございません。常に我々職員はプロ意識というものを,常に職員に我々言っておりますし,また職員もそうしたプロということを根底に執務をしているというふうに私は理解をしてございます。なお,今後とも職員の意識向上につきましては,そうなるよう努力を続けていきたいというふうに考えております。  なお,またその中で,行政コストが余り下がっていないんじゃないかと,このままの体質でいけば余り効果がないんじゃないかというふうな御提言もございました。御承知のとおり,行財政改革を市長就任させていただいてから以来,行政改革に取り組んでまいったつもりでございます。その中で人件費のコスト削減につきまして,平成18年から平成20年,今年度までの削減額でございますが,御参考までに職員の定員適正化計画,これでは5億5,400万円,それから給与費の削減で3億7,000万円,合わせて9億2,400万円,これが18年から20年での人件費の,この2項目についての削減額と我々は計算をしてございます。こうした絶えざる行財政改革の中で,人件費あるいはポストも含めながら,できる限り私どもは行財政改革に努めてきた所存でございます。  その中で,試験制度についてどうかということで御提言でございますが,これは昨年の12月議会でも一般質問で御提言をいただいております。私は現在の職員の評価,あるいは配置,昇任,これにつきましては,山形市独自の評価システム,あるいは職員みずからの自主申告システム,これが現時点で有効に機能をしているというふうに理解をしてございます。試験制度につきましては,前の議会でも申し上げた経過がございますが,職員がその試験を意識をする余りに,その試験対策に意識を向け過ぎてしまう,こんな弊害も他市の例から伺っていることもございます。確かにメリットもございます。あるいはまたデメリットもございますので,これは慎重に今後見極めていきたいというふうに考えております。現時点では,今のシステムをさらに改善するところは改善し,この評価システムあるいは自主申告システム,これを有効に働かせてまいりたいというふうに考えております。  それから2番目でございますが,職員の任用がえについてどうかということでございますが,これも峯田議員がおっしゃいましたとおり,任用がえにつきましては,平成12年に実施をして以来,その間やってございません。今回,行財政改革の中で,学校給食センターの技能労務職の職員の処遇も含めまして,職員の削減計画を実施するに当たり,この任用がえ試験はぜひ実施をしていきたいというふうに考えており,20年度から継続してこの任用がえ試験を実施していく予定でございます。新たな,新しいそれぞれの人材を生かした能力を持つ職員が持っている能力,これをまた新しい職場で生かすためにも,ぜひこの任用がえ試験はやっていきたいというふうに考えております。  それから,鳥インフルエンザに対しての危機管理体制でございますが,山形県の鳥インフルエンザ対応マニュアルでは,県立中央病院,河北病院などが感染症指定医療機関となっておりますが,感染症が広がった場合には,済生館などの協力病院でも受け入れが必要になってきます。済生館では,SARS流行が懸念されましたときに,院内感染防止や患者対応等のマニュアルを作成をしております。鳥インフルエンザの対応につきましては,先ほど申し上げました山形県で策定したマニュアルに従いまして行動するわけでございますが,済生館も含めまして,関係各課,関係機関などと連携を図りながら,山形市としてのマニュアル作成に向け検討をしてまいりたいと考えております。  それから,いわゆる消防のいざというときに,消防の通信指令システムについての,例えば,要援護者をこういったことに取り入れることについての考え方についてでございますが,現在の消防指令システムにつきましては,御承知のとおり,導入後10年を経過いたしまして古いシステムでございます。あらゆるデータを通信司令室の中に取り組むということは,現在困難な状況になっております。災害時の要援護者につきましては,今災害時の要援護者の避難計画を今市の方で,福祉の方で防災の方で今策定をしようとしておりますが,そうした情報と共有化しなくてはならないなというふうに考えております。そうした段階で通信指令システムにつきまして,今からの,きのうも出ました消防の広域化,それから最終リミットが平成28年のデジタル化,これが今後の通信システムの大きな変更の要素になっております。最終で28年のデジタル化でございますが,これをできるだけ前倒しでする必要があると思ってますが,その時にあわせまして,この更新時にあわせまして,このシステムを変更していかざるを得ないというふうに考えております。  それから,人の命を守ると,これの行政での対応はということで,自殺の実例も出されまして御質問いただきましたが,その中でも確かに多重債務の問題は大きな問題というふうに認識をしてございます。多重債務につきまして,峯田議員も数字的に言っておりましたが,山形市での多重債務相談件数が19年度で442件で,その前年度,18年度で227件でございます。倍に近い多重債務の相談件数になっていることも事実でございます。これにつきましては,我々もこの多重債務関係の相談つきましては,大分意を払いながらやってるつもりでございます。生活情報センターで受け付けをいたしまして,相談内容に応じまして,個別の相談室で相談を受けております。そして,その内容によりまして,無料の弁護士相談,あるいは県の弁護士会などに紹介を行いまして,解決に向けての指導・助言,これを行っているものでございます。なお,多重債務問題で困っている市民につきましては,相談の窓口である生活情報センター,ここに案内をするようにと,職員の方に周知を図っております。なお,多重債務整理後あるいは生活再建に必要ある場合は,福祉担当課へフィードバックするなどして,関係機関と関係課との連携の強化に努めておりますが,今後とも,奄美市の例なんかも出されております。ここなんかも参考にさせていただきながら,さらに関係課の連携を強めてまいりたいなと考えております。  また,健康相談,心の相談につきましては,健康課あるいは保健センターの健康相談窓口でこの悩みを受けております。相談を受けております。特にうつ病の予防に向けまして,高齢者等の訪問あるいは相談事業も行っております。今後も国や県の自殺予防に向けた総合的な対策の推進に合わせまして,山形県精神保健福祉センターあるいはおっしゃられました,いのちの電話等との連携を図りながら,自殺予防に向けた心の健康づくりを図るため,事業あるいは相談体制の一層の充実のために,今後とも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  それから,下水道事業でございますが,来年度から下水道,上水道を統合するという予定で,現在準備体制を進めております。下水道事業の起債残高につきましては,汚水の整備事業が今年度でおおむね終了いたします。今年度,20年度末がピークであろうというふうに思っておりますが,その後は事業費の減少によりまして,新たな起債に対して償還元金の方が多くなるために,起債残高は減少していくことになります。しかしながら,元利償還金の公債費,これは年々増加をしてまいります。これにつきましては,ピークが平成28年度になるだろうというふうに見込まれておりまして,多額の公債費により,財政状況は極めて厳しい状態になるだろうというふうに予測をしてございます。このために一般会計からの支援あるいは経営の安定化を目的として,制度化されております資本費平準化債あるいは公営企業借換債等を活用しながら,できるだけ企業経営の安定を図っていきたいなと考えているところでございます。下水道の起債残高につきましては,おっしゃられるとおり,平成20年度で1,143億9,500万円が今年度の起債残高の数値になっております。  それから,災害時の対応でございますが,上下水道が一体化なった場合に,当然それの緊急対策のマニュアルは整備をしてございます。上下水道ともにですね,マニュアルを整備しておりますが,これが統合化によりまして,さらに技術あるいは情報の共有化に努めまして,組織力あるいは機動力を生かした臨機応変な対応が可能となるように,市民の方々にも安心していただけるような,当然ながら優先順位を決めた対策マニュアルを整備していきたいと考えております。下水道が使えるには,当然水道水が供給ならなければなりません。それの優先順位も当然つけながら,上水と下水の一体的なマニュアルを作成をしていきたいと考えております。  それから,貯水槽でございますが,緊急時の貯水槽につきまして,御承知かと思いますが,現在市内には5カ所ございます。十日町の第2公園,それから薬師町の薬師公園,それから城西町の霞城公民館,それから桜田東の桜田小学校,それから馬見ヶ崎の第九小学校,この5カ所に貯水槽が,緊急時の場合の飲用水確保を目的とした貯水槽がございます。これの位置につきまして,現在広報やまがた,あるいは水道部のホームページ等で市民の方々に広報を行いまして,周知に努めているところでございます。また,水道部で毎年実施をしている防災訓練につきましても,地域の方々の御参加などもいただきながら,この震災用緊急貯水槽を使用した給水訓練を実施してございます。今後とも広報等につきまして,さらに周知方について努めてまいりたいというふうに考えております。なお,今後の貯水槽の設置予定でございますが,位置的に水道部の南側の広場がございます。そこに今年度設計して,来年度貯水槽を新たに設置をしたいという考えを御参考までに申し上げさせていただきまして,私からの回答とさせていただきます。 ○副議長(加藤賢一君) 32番 峯田豊太郎議員。 ○32番(峯田豊太郎君) 答弁いただいたわけですけども,まず試験の問題なんですけれども,市長は今現在の自己申告,その他で十分こなせるというふうなお話をなさいましたけども,私はそろそろ限度が来ているんじゃないかなと。特にここにいらっしゃる方は,こんな議会に出て拘束されて,部長になんかなりたくなかったなんて人はいないとは思うんですけども,例えば,管理職になるときには,それなりの条件が,それまでの経験がどのぐらいあって,どういうふうにやってくれたか,そういうふうなことをちゃんと,それなりの試験というか,システムで,なるほどあの人は管理職に合うというふうな人をちゃんとしておかないと,これから高学歴でほとんどの人が同じように,大卒の人がほとんだと。だと,ポストというものは当然限定されているわけで,それをすべて護送船団方式みたいに,みんなそれぞれのポストにつけますよという,今現在は私どもの見方によっては,結構それに近い人事をやっておられると。それではなくて,しっかりとした能力のあって,頑張ってやっている人がそれだけのポストにつくんだと,そういうふうなシステムに,私はしっかりとやっていくと。市長から見れば,おれはそういうふうになって,一生懸命やって今までなったんだといえばそれまでですけども,市長は非常にそういう意味では敬意を表しますけれども,そういう人ばっかりではなくて,あんまりでなくても課長になったりなんかしてる人もいないかと,いやしないかというふうなこともありますので,ぜひそれなりの公平・公正を保ち,それだけの能力をしっかり見極めるにも,少なくても管理職のときには,ある一定のハードルを設けるべきだと。  本来ならば係長試験というのは,当然あってしかるべきだと思うんです。それは先ほどの質問で申し上げましたように,10年ぐらいは,それはいろんなものを勉強して,特に例えば,ちまたのうわさでは3階,4階の職場を経験した人が常に上に方に行くというふうな話もあるやに聞いておりますが,そうではなくて,いろんなポスト,仕事ですね,いわゆる住民に対する仕事,管理的な仕事,事業的な仕事,そういうものを3,4年で若いうちに回して,おれはこういうところ向くよと,だから逆にそんな課長とかなんとかしないで,おれは専門でずっとやりたいよという人がいるかもしれない。それはそれなりに伸ばしてやって,いやいやながらこういうところに座っている人がいるとしたら,大変失礼ですので,それなりの自分の本来の能力を十分発揮させるような,私はシステムに,この試験制というのが必要ではないかなとこんなふうに思います。  それで,それなりの数字をおっしゃっていただきましたので,なお一層のそういう意味で,相当職なんかあんまり増やさないで,ぴたっとポストを決め,そしてそれだけの試験でそういう人に,そういう当てはめていくというふうなことが,これからの人事でないかなと思います。今までは何とか踏ん張りきれた,これからはそうはいかなくなってくるんでないかなと思いますので,まず,老婆心ながら一言強く申し上げておきたいと思います。  あと任用がえですね,ぜひ,有能な人物も職員もいらっしゃると思うんです。ひところぱっと咲きましたけど,いつの間にか反対があったとかでしぼんでしまったと。これはやっぱり継続的にやっていけば,その80人の現業の人たちの,ある程度の一生懸命やりたいという人は結構,市政の発展に貢献していただけるような仕事をやっているんじゃないかと,今もそういうふうになってたんでないかなとこんなふうに思いますので,これから継続的にやるということですので,ぜひひとつよろしくお願いしたいと思います。  次に,鳥インフルエンザですけども,いろんなことを申し上げました。いわゆる,ああいうふうなものは感染症は流行しないでほしいのは当たり前で,あってほしくないわけです。ただ,一番WHOでもそういうふうな感染症が発症しましたよと,ぱっときてそれを広がらないように上手に抑え込む,それが一番大事だということでやっておりますが,残念ながら,いわゆる公表していない国で,それが発症して,それが蔓延したらどうしようもないわけです。例えば,去年暮れに南京で人から人へ感染してますよと。ところが周知したのが1カ月後ぐらい。それではちょっと困るわけです。それが感染しなかったからよかったものの,広がらなかったからよかったものの,それが爆発的に広がって,例えば,南京だって北京,大連とそんなに近くありません。人の動きがあります。それで仙台に飛んでくる,仙台と山形,1時間ちょっとで来てしまう。それが数日後に発病しました。それまで接触した人,どうするかというふうなこと,非常に大変なことになりますので,広がらないようにするにはどうするかということも大事だし,それと同時に徹底的に抑えなければならない。この2月でしたか,丸子議員と後藤議員と香港に行きました。香港の空港では熱検査をずっとやっておりました。日本の空港ではわりとトロッとしておりますね。危機感が足りないというか,欠如しているか緩んでないかなと思いますが,あちらではカリカリして検査をしているような現実がありますので,地方都市の山形だからそんなことはないよと。東京あたりにわっと来て,たまに忘れたころに山形に感染してくるんじゃないかなと,なんていうふうに思っていたら大間違いで,いつ,どこで,どんな都市でもそういうことがあり得るということを対応に十分考えながら,マニュアルをつくっていただきたい。  一番大きなものは,例えば,搬送するとき,その車1回使って,別な病気の人を乗せて大丈夫なのか。例えば,救急車の救急隊員の衣裳が,防護服が一回一回取りかえないといけないのか,いろんなことがあると思う。済生館の館長もお出になっておりますが,80人の医師が果たして全員そちらにかかれるかといったらそうはいかないわけです。ある一定の人間しかそちらの方へということは,常に今入院している人とか,ほかのお客様というのか患者様というのか来てますので,どうも患者様という言葉はちょっと,患者さんでいいんじゃないかなと思うんですが,そういう人がいらっしゃる。そういうことを対応して,またそれを,感染症の人をということになるとそれだけの人数しか対応できない。そういうことも考えますし,また,品川でびっくりしたことに1割ぐらいしか開業医の皆さんは協力できない。アメリカあたりは歯科医,歯医者さんまでお願いして,いざというときはお願いしますよというシステムになっているところもある。そこまで危機感をどこまで持つかというものは,やっぱりトップの物の考え方かなと思いますが,地方都市でもいつ起きてもおかしくないよということだけは十分に認識していただきたい,こういうふうに私は思います。  あと,多重債務なんですが,いろいろ相談したり,奄美市でお伺いしてきたら,やっぱり多重債務は自殺に結びつくのが非常に高いということで,人に言わないで自分で悩んで,しかもいわゆる生産年齢と言いますか,40〜50代,若い人たちが結構多いということなんで,奄美の担当者に聞きましたら,何しろ静かに聞いて吐き出させる。吐き出して,それはそうですねとなったら,弁護士が弁護士,そこのところまで本人がついていって,紹介しますよと。ほとんどがこちらも紹介しますよ,あそこに行きなさいというふうなことらしいんですけど,行って,ついていかないとその人は行かないし,しかも説明もなかなかできない。だから私は必ず同行しますと。2人,一生懸命おやりになっていました。庁内のは全部ついていって,庁内のこういう係にはこういうことだから相談したというふうなことで相談にのってくださる。まめにやっててくれるんですね。やっぱり心というものが必要,非常に大事かなとつくづく感じました。やっぱり,命云々のNPOのライフリンクの人がおっしゃるように,非常にまめに動いててくれるというふうなことをつくづく感じました。そういうのも人かなと思いますが,ぜひプロ集団ということでございますので,ぜひその窓口の人はそういうふうな思いやりのあるようにしていけば,そういうのも少なくなっていく。ただびっくりしたのは,例えば,19年度市外から大島ですよ,奄美大島ですよ。そこに相談,よそからどのくらいありますかということで,160件あるんです。それで残念ながら,山形県からも聞きましたら2人,長井市だ。北海道からもあるんですね。電話するんだったら近くの相談するところに行ってくれたらいいんじゃないかなと思うんですが,それだけせっぱ詰まって,わざわざ奄美大島まで電話している。その担当者は,長井のこういう先生が,仲間内といったら弁護士はこういう人がいますよとみたいなことで,いろんな相談を受けて話しましたけれども,それほどやっぱりせっぱ詰まって奄美大島まで,逆に相談の電話をやるという現実をひとつ御認識いただいて,よかったことに山形市から来ていないということでほっとしましたけれども,ぜひ奄美大島のたった2人で一生懸命やっている,そして全国のテレビにも出て,新聞にも出るだけの情熱と心配りといいますか,そういう点をひとつ職員にも見習うように,特に福祉関係の人に市長からもよろしくお願いしたいなと思います。  余りにも多い自殺者ということで,私もびっくりしました。山形署管内でも,これだけの人数が毎年亡くなっているということ。しかも統計的には青森,秋田がずば抜けているわけです。その次に山形がついているということで,大変残念だなと思います。普通のことでトップの方だったら非常にうれしいんですけど,自殺率が高いトップの方では非常に悔しい思いがいたします。自分で自分の命を絶つということは非常に悲しいことですし,本人そしてまた残された人のことを考えれば,とても耐えられないことではないかなと思いますので,行政でもぜひそういうふうな面があるということを御認識いただいて,ぜひ命を守る電話の人たちともネットワーク的なものをつくりながら,ぜひそれを回避していただくような努力をよろしくお願いしたいと思います。  あと,消防関係については,デジタル化,ぜひ早急にしていただければなと思います。これは,なかなか難しいことかもしれませんけれども,非常に時代が進歩しているんだなと感じましたね。最初できたとき,あそこを見させていただきました。いやあ,すごいな,こんなふうになれば一安心だなと。ところが最近行ってみると,消防長も一緒に行きましたけれども,こういうことあんまり一般質問ではしてもらいたくないと,どうせ先行きということがありましたけれども,一日でも早くやっていただくためにも。ただ市長に,消防の耐震後設計を今年つけていただきました。議会でも同意したわけですけれども,設計だけでなくて一日でも早く施工すべきだし,あと四つですか,出張所が耐震なってない。それも早くしないとそういうふうな災害があったとき,何度も言いますけれども,緊急車両で上を支えるなんてみっともないことがないように祈念しながら,ぜひ一日でも早くそれをやっていただきたいと,こんなふうに思います。ぜひ命を守りながら,そして山形市の,住みよい山形市をつくるためにも,市長からよろしく答弁をちょうだいしたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(加藤賢一君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 2回目で私の考え方も御理解いただきながら,さらに御要望等をいただいております。他の例,特に多重債務関係の例なんかも出されております。私ども,参考すべきものは大いに参考しながら,よりよい市民の生活を守り,よりよいさらなる生活を守っていきたいというふうに考えております。  特に,最後の消防関係につきましては,私どもも,できる限り市民の安全という考え方をすれば,当然優先的にすべきですが,限られた財源の中で総合的に判断をしてまいりたいというふうに考えております。その他,御提言を市として取り入れるものは,大いに取り上げていきたいというふうに考えております。ありがとうございました。 ○副議長(加藤賢一君) 32番 峯田豊太郎議員。 ○32番(峯田豊太郎君) 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(加藤賢一君) 以上をもって,峯田豊太郎議員の質問を終わります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎長瀬洋男君 質問 ○副議長(加藤賢一君) 次に,「めざせ!市政運営の金メダル パートU」について,31番長瀬洋男議員。 〔31番 長瀬洋男君 登壇〕 ○31番(長瀬洋男君) 出会いがあれば別れがある。初めがあれば終わりがある。最後の質問になりました。きのうからきょうと,本当に市長初め,議員の皆さん,そしてまた,執行部の皆さん,お疲れ様でございます。最後でございますから,少々耳を傾けていただきたいと思います。  それでは私にとりましてですね,今年の夏の到来は楽しみな反面,もうここまで来たかという,どこか複雑な思いがいたしております。というのも,来月7月8日は,ちょうど60歳で還暦を迎えるわけでございます。このような人生の節目の年に,一般質問の機会を与えていただきました。大変光栄なことと思います。今後はこれまでの経験をフルに生かし,市政発展のため,議員活動を邁進していく所存でございます。  今回の質問の前に,一言申し上げたいと思います。  51日後,8月8日から,いよいよ北京オリンピックが開催されます。これも不思議なもので,毎回オリンピック開催時に,私は一般質問がまいってまいります。まずは平成8年,アトランタ。12年はシドニー。14年はソルトレイク冬季オリンピック。16年には史上最高となる総数37個,金メダル16個を獲得したアテネオリンピック。そして,18年は皆さんも御承知のとおり,荒川静香がフィギュアで金メダルを獲得したトリノ冬季オリンピック。そして,私はオリンピックが開催されるといつも原点に立ち,こう思います。感動・喜び・勇気を与えてくれる選手たちに負けない,市民にも感動と喜びと勇気を持ってもらえる政治家にならなければならないと。こう思っております。そこで市長,2期目を迎えて市政運営に当たり,市民に感動と喜びと勇気を与えるような気持ちで,夢のある大胆な政策を展開し,ともに金メダルを目指そうではありませんか。  きょうも,このような場面で一般質問の機会を与えてくださった議員の皆様に感謝を申し上げ,夏生まれの夏男が市政発展のために,通告に従いまして質問に入らせていただきます。  最後になりますと皆さんの質問が重複するわけでございますが,通告でございますので,その辺を御理解をいただきたいと思います。  今から22年前の昭和62年6月,初当選で,この場所で一般質問をさせていただいたテーマは,山形城主,最上義光公に関するものでした。当時放映中のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」に登場する義光公,名優原田芳雄は,極悪非道の悪役として描かれ,その暗く陰険なイメージが,私ども山形市民を奈落の底に突き落とすような感じさえいたしました。そこで私は,この実情に怒りを感じ,最上義光公の見直しとイメージアップを強く訴えるに至ったのでございます。今回も再び,初心に返り,歴史観光と観光客誘致の一大イベント開催についての質問を申し上げます。  さて,5月の連休に私は米沢を訪れ,上杉まつりを視察してまいりました。上杉軍団の出陣を再現する武てい式や謙信公が登場する迫力満点の川中島の合戦など,戦国ムード漂う中,ただただ感動を覚えるばかりでした。特に今回は,戦国の名将とうたわれた直江兼続公の波乱の生涯を描く大河ドラマ「天地人」の前人気が先行し,例年の2割増しという延べ8万人の観光客で旧城下町米沢が沸き返り,早くも大フィーバーという状況に圧倒されると同時に,大いに啓発されるものがありました。  そのとき,ふと私の頭をよぎったのは,1つの疑問でした。確かに,直江兼続公は戦国時代を代表するスターでもありますが,その彼と互角以上に激戦を演じた最上義光公もまた,大スターであるということの思いであったのです。その日以来,史跡や歴史館,郷土館を視察し,ますますその思いを強く感じてまいりました。  まず,義光公,兼続公の両雄の接点は,山形市の南西にある長谷堂城をめぐっての激戦を繰り広げた慶長出羽合戦であります。ときは慶長5年,西暦1600年秋の9月。天下分け目の戦いと言われる,かの有名な関ヶ原の合戦に連動したこの戦いは,上杉景勝公の命を受けた直江兼続公が,4万の大軍を率いて最上領に侵攻してきたことにより始まりました。  そして9月13日,最上軍の前衛拠点である畑谷城があっという間に陥落し,菅沢に本陣を置いた上杉軍は,長谷堂城に追い迫ってまいったのでございます。この山城は,眼下に義光公の本丸,山形城を見おろす要衝であります。これを攻略されれば,義光公ののど元に刃を当てられた上,裸同然となってその運命は風前の灯となってしまうのでございます。攻める上杉軍の総大将は直江兼続公,幼くして上杉謙信公の影響を受けて成長し,謙信公の後継者である景勝公の右腕として天下にその名をとどろかせ,豊臣秀吉から重視される一方,徳川家康が最も恐れた武将でもありました。  上杉軍4万に対し,最上軍1万5,000。軍勢からしてみて,巨象対うさぎ同然の対決であります。最上軍の善戦により,長谷堂城をめぐる攻防戦は延々と半月余りにも及びました。山上に城壁を構える長谷堂城に,さすがの上杉の雷銃も目標が遠すぎ,威力を発揮することができなかったという説もありますが,義光公みずからの最前線に立って,獅子奮迅ぶりが功を奏したとされております。厳しい攻防戦の続く中,9月30日になって初めて,上杉軍に関ヶ原合戦の西軍敗戦の知らせが届き,上杉軍は撤退を開始したのです。この間,両陣の死者は約8,000人。長谷堂城周辺の山野に死体の山が築かれ,また,道や谷に血の川が流れるほどの大激戦であったと言われます。  もし,長谷堂城が短期間で陥落し,その後,山形城に火の手が回ったとすれば,上杉軍はきびすを返して家康軍の背後をつき,天下の情勢はどう変わったか判断のつかぬ,間一髪の場面でもありました。  以上の状況から,長谷堂合戦はもう1つの関ヶ原合戦と評され,徳川軍大勝利の陰の立役者は,最上義光公その人とはやされることになったのです。この功で,義光公は家康より庄内3郡を加増され,全国第5位という57万石を与えられた大大名に出世し,その城下町山形は栄えに栄え,黄金期を迎えることに至ったのでございます。  また,謀将として語られることの多い最上義光公ですが,最近,研究により,その素顔は領民と兵の生活を尊ぶ,文化人であったことが明らかになっております。それは,先ほど高橋議員もおっしゃったように,文化人ということですね。戦で失われる命の数や戦場となる場所の被害は相当なものですが,義光公の心理戦や駆け引きなどの戦術は,実は人命と民衆の生活を最も尊重していたものであったことを推察されます。また,義光公が治めていたときには,一度も農民一揆が起こった記録がないことから,日ごろから領民を大切にし,領民に慕われていたあかしであると思われます。  義光公の文化人としての評価はさらに高く,連歌については35巻,260句の作品が確認され,また,連歌新式の存在が明らかになったことにより,戦国武将トップクラスの文化人であったことがわかってきております。義光公の業績はほかに,3重の堀をめぐらせた,大阪城とも匹敵する全国的にも大規模な山形城を築城して城下町の整備を行ったり,米どころ庄内の礎となった堰の開削,最上川の3難所の整備,宗教の保護と神社仏閣の大規模な補修事業,紅花に代表される殖産興業の奨励など,現在の山形発展の礎を築いたものが数多く残っておるのであります。  さて,400年の時空を経て,再び義光公,兼続公の時代にスポットが当たりますことは甚だ喜ばしいことでございます。幸い,霞城公園の大手門広場には,軍馬にまたがり大反撃を指揮する義光公の勇姿が銅像化され,また,最寄りの最上義光歴史館には,長谷堂城の激戦を物語る義光公所用の金覆輪筋兜が,上杉銃に狙撃された弾痕も生々しく宝物として残っております。ほかにも,命からがら撤退した直江軍が残していった軍旗や長谷堂合戦の様子を描いたびょうぶ,それに描かれている義光公の所有していた指揮棒なども陳列されております。これらの品々は,全国最強の上杉軍団と対峙して五分以上の戦績をあげて,最上軍ここにありと,義光公と家臣の名を全国にとどろかせた物的証拠でもあります。また,長谷堂城の古戦場跡に建つ主水塚は,義光公の意向を受けた地元農民が上杉家の武将,上泉主水泰綱を初め,この地で倒れた両軍の死者を埋葬,その後400年余りにわたって大事に供養を続けているものであります。  以上のことから,山形市も今度の大河ドラマ「天地人」とタイアップし,山形の礎を築いた最上義光公の存在と功績や長谷堂合戦の意義を大々的にPRし,観光イベントや観光誘客事業を行うべきではないでしょうか。  歴史は郷土の重要,かつ貴重な知的財産です。この無限の宝物をフルに活用し,財政難により沈滞ぎみの市政及び産業・経済に新たな発展の道を開くことは,我らが始祖,最上義光公に報い得る道ではないかと思われます。  そこで,21世紀の義光公として活躍が期待される金メダル候補の市川市長の御意見と,観光政策についての御意見をよろしくお願いを申し上げる次第でございます。  2番目に,山形ダッカ友好病院の支援について質問いたします。  平成16年9月の定例議会におきまして,質問をさせていただきました。再度,また質問をさせていただきます。  山形市の医師らの友情と善意で,山形ダッカ友好病院がバングラデシュの首都ダッカにしっかり根を下ろし,今は大きな実を結びつつあります。花も実もある真の国際交流を目指すこの支援活動は,1997年,平成9年のスタートからわずか11年目にして,今秋11月,新病院建設の運びに至っております。  この友好病院の誕生のきっかけは,山形大学医学部の留学生であり,済生病院の研修生としても来形中だったバンクラデシュ出身のイラクス・ラーマン先生,現在の友好病院の医院長より,首都ダッカ市の貧しい医療施設の実態を知らされ,母国の医療向上にかける情熱いっぱいの彼の言動に動かされた山形大学医学部教授らが提唱したことによります。  以後,医師らの奔走で医療機材業者やライオンズクラブ会員,その他他県の各病院から次々と支援が寄せられ,病院が完成し診療が開始されました。私も平成16年6月,視察で感じてまいりましたが,ラーマン先生らの努力が実って,ダッカ市の上流階級を初め,一般市民から山形ホスピタルの愛称をもって親しまれております。今は,常時満床というほどの患者数が増えてきております。また,日常の医療ばかりではなく,専門別の研究や看護師養成など,医療全般の向上を目指す多角的な分野で成果を上げております。現在では,ダッカ市有数の医学の殿堂として信頼を集めている状況でございます。  さて,病院スタッフや患者数の急増に伴い,現在の施設では手狭になってきたため,新病院建設の機運が高まり,今年3月,山形市にある友好病院後援会会長,濱崎允済生病院長は総会を開き,新病院建設事業への全面支援を満場一致で決めたのであります。この席上,明らかにされた建設プランによりますと,新病院は総工費3億円。現地では15億〜20億円だそうです。鉄筋コンクリート4階建て,延床面積約1,850平方メートルで,ダッカ市郊外の新都市開発地に建設されます。病床数は50床,このほか高度医療を実現するMRIやCTの各室と,集中治療室のICUなどの近代的設備が配置されます。会長は資金面ばかりではなく,ソフト面を含め,幅広い支援を考えていると決意を新たに表明をしております。  そこで市長,山形市の済生館で更新期を迎えた医療検査機器の貸与も検討し,新病院の機能アップに役立たせてはいかがでしょうか。バングラデシュ大統領を初め,現地の政財界代表が臨席して,今年11月ごろに予定されております起工式には,私も出席の予定でありますが,ぜひ市川市長も御同席いただき,御祝辞をいただければ光栄に存じます。山形市とダッカ市の国際交流の輪が,さらに大きく広がるよう特段の御支援をお願いを申し上げるところでございます。  続きまして,水の新殺菌浄化システムについて申し上げます。  私たちが生きていく上,水は欠かせません。水に囲まれて生活しているのです。食事をつくるのも水,お風呂に入るのも水,生命を維持するために飲む水。多くの場面で水に触れ,水を頼りに生活しているのは言うまでもありません。だからこそ,水は本来,安心・安全なものでなくてはならないのでございます。  そこで,私は新殺菌浄化システムについて提案をさせていただきます。  小・中学校では,間もなくプールでの水泳の授業が始まります。このような公共のプールや温浴施設では,レジオネラ菌やアデノウィルスが問題となっているのは,皆さんも御承知のとおりかと思います。宮崎県日向市で起きた悲惨な事故も発生いたしました。  従来の塩素殺菌では,レジオネラ菌のバイオフィルムは除去できず,塩素化合物による悪影響で肌の弱い人,特にアトピーや目の弱い人には刺激が強く,利用を敬遠する人が多いのが現状です。また,建物にもさびが生じたり,コンクリートの劣化を促進したりして悪影響を招いております。このような弊害を解消し,安全で安心できる環境に優しい殺菌方法はないものかと,常々考えておりました。
     そこで,私はこのたび,経済誌,財界人という経済誌ですが,掲載されていた新時代の水の殺菌浄化システム,マイオックスに注目をいたしました。その中では,このマイオックスを導入した東京都立川市柴崎市民体育館が,肌に優しいプールとして紹介されておりました。  このマイオックスとは,塩と水の電気分解で殺菌効果を生み出すシステムです。その殺菌効果は非常に高く,病原性大腸菌O−157,レジオネラ菌,肝炎ウィルス,コレラ菌,サリン,アデノウィルス,炭そ菌など,あらゆる菌のウィルスを殺菌してしまいます。このような驚異の殺菌力があることを知り,私は早速,立川市柴崎市民体育館に視察に行きました。  館長より説明を受けました。まず,驚きましたことは,プールの水の透明度が25メートル先まで見えるということ。そして,塩素臭がないことです。そこでまた,館長は私の前で,プールの水をコップで汲んで飲んだわけです。私も勧められて,飲んでみろと言われまして,試飲をしてまいりました。  また,プールの利用者からは,塩素臭がない,肌のかゆみがない,ピリピリ感がない,肌がすべすべするなど,感想を聞くことができ,不快感がなく安心して楽しく泳げるという高い評価をしておりました。  以上のようなメリットに加え,このマイオックスという装置は次亜塩素に比べ,ランニングコストが非常に安いという特長があります。そこで,公共のプールや温浴施設の水の殺菌,生鮮食品や食器の洗浄殺菌など,衛生面での安心・安全対策として,広範囲において活用ができると,私は確信してまいりました。そこで,山形市でも小・中学校や公共施設に導入の検討を図ってはいかがでしょうか。  さて,次に,この新殺菌浄化システムを活用した災害危機管理対策について提案をいたします。  中国四川省での大規模な地震も記憶に新しいのですが,4日前には震度6強という岩手・宮城内陸地震という大惨事が身近に起こってまいりました。また,最近起きたミャンマーのサイクロンなど,災害が多発しております。このような災害時に,幹線道路が寸断され,救援物資が届かないといったことがよく報道されております。  このような状況下で,被害者が最も必要とするのが飲料水です。この飲料水も災害時には断水したり,汚染されたりして飲むことができないことが多いことが多くあります。  それでこれを見てください。ペン型で携帯用ですけど。この殺菌装置ですが,人間が生きていくためには1日300ミリリットルの生活水が必要ですが,このペン型殺菌装置MIOXは,池やプールの水,雨水など,水さえあれば飲料水に変えることができるのです。実際,私もこの携帯型で,MIOXで自分の家の前の雨水ですが,その庭の水を飲料水に変えて飲みました。それは大丈夫だから,大丈夫。  4日前の,予想もしない岩手・宮城内陸地震のように,災害はいつやってくるかわかりません。今,山形の小・中学校の生徒たちの間で,山形を震源とする大地震が起こるという噂が流れているようです。それは噂に過ぎないとしてもですね,その心構えと準備はしておくことが必要なことではないでしょうか。  そこで,防災対策として災害時の飲料水の確保のため,このMIOX,携帯型殺菌装置の導入を検討してみてはいかがでしょうか。  最後になります。子育て支援の質問を申し上げたいんですが,午前中の鈴木議員の質問と同じようで,通告しておりますので一言だけ申し上げておきたいと思います。  今,少子化は大きな問題となっております。しかし,理想では,若い世代の9割が結婚したい,子供は2人以上欲しいという話をしております。それにもかかわらず,現在の山形市では,出生率は全国平均よりも低い1.30にとどまっているのです。そこには,子育てをする環境に大きな問題があるということは言うまでもありません。子供は将来を担う,まさに最高の宝物であり,安全で安心できる子育て環境の整備は,私たち大人の最優先すべき課題ではないでしょうか。  さて,この子育て環境を考える上で,保育園の整備は欠かせないと思っております。山形市内には,認可保育園の待機児童が現在も200人ほどおります。このように認可保育園の入園希望者が増える一方で,幼稚園や認可外保育園にはあきがあるということが現実であります。  市長は,待機児童を2008年までにゼロの目標に向け,ここ数年,民間の認可保育園の新設5園と増設2園を独自に助成しております。市の建設補助金は,1つの園で,90人規模で約1憶円,今までの総額は約10憶円に上っております。予算縮小という厳しい状況の中,異例の措置であります。  しかし,待機児童数は平成17年から現在まで毎年200人前後と,ほぼ横ばいであります。つまり,毎年保育園を建設しても一向に減っていないのです。核家族化が進み,潜在的な保育希望者がそれを上回っており,しかも保育希望者の多くが認可保育園への入園を希望しているからでございます。待機児童解消に市川市長は積極的に取り組み,2007年より独自の認証制度を新設して,今では認証保育園は10園と聞いております。まさに実力,実行力のある市長でございます。  しかし,山形市での認証保育園制度は,まだまだ機能していないと思われます。この認証保育園の規約は,認可保育園とほぼ同じであるにもかかわらず,施設の整備には助成がなく,補助金も認可保育園の10分の1と低いのが現状です。これでは保育士の安定した雇用ができず,そして,補助金が少ない分,認可保育園より保育料が2万円ぐらい認可外が高くなっているのです。  以上のことから,保育環境の整った安心で割安な認可保育園への入園申し込みばっかりで,殺到しているのが認可保育園です。認可外保育園は,定員の6割程度というのが今の現状です。そこで,山形市においても認可外保育施設全体のレベルアップのため,認可保育園に近い助成制度にしてはいかがでしょうか。このような認証保育園の認知度が上がれば,利用者が増え,待機児童は解消になると私は思われます。  山形市は共働き率が高いのは,御承知のとおり。しかし,核家族化が進み,子育てしながら働く大変な状況です。そのような中,待機児童を抱えて,行政の支援を必要としている家庭にとって,早急な対策が今,求められるのでございます。市長,待機児童ゼロは目の前です。ともに,金メダルを目指そうではありませんか。  以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(加藤賢一君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 長瀬議員の御質問にお答えさせていただきます。長瀬議員の講談を取り入れた一般質問,大変拝聴させていただきました。もう少し講談をお聞きしたいなという気持ちもあったんですが,ここで,一応一区切りで答えさせていただきます。  第1番目の最上義光公にちなんだ観光イベントということで,山形市もいろいろ今,取り組んでいるところでございます。山形市では,まず,今回の天地人のドラマ化を機会にですね,ぜひ,この長谷堂合戦史跡めぐりの観光ツアーコースを設けたいということで,今,取り組んでおります。西部地区一帯をめぐる観光パンフレット作成を,地元団体と話し合いながらやってございます。新しい観光ルートをどういうふうにしたらいいのか,検討をさせていただきながら,西部地区一帯をとにかく売り出していきたいというふうに,地元一緒になって考えているところでございます。  また,先般行いました横浜の高島屋での観光物産展。そこで山形市物産と観光展ということで,JRさんの方から企画をしていただきまして,今月のまもなくですが,今月の末に首都圏からツアーを迎えることにしてございます。あるいは秋にですが,山形駅からハイキングとして長谷堂周辺をめぐるようなコース,これもJRさんの方から商品化をしていただくということも,具体的になっております。こうした天地人を利用したというんでしょうかね。最上義光公と直江兼続公の出会い,これを最大限売っていければなというふうに思います。今後とも積極的に,しかも継続性のある,観光客を誘致したいというふうに考えている次第でございます。  それから,山形ダッカ友好病院についてでございますが,山形ダッカ友好病院との連携につきましては,長瀬議員が非常に尽力をされているということで,大変敬意を払わせていただいております。この新しい病院へ,済生館から医療機器の更新時に何か支援するものがないかということで,前にもお話を聞いておりました。済生館の方からも検討してもらっておりまして,現時点で更新時期を迎えている人工呼吸器,あるいは息が苦しくなった場合に,薬剤を霧状で気体にして吸わせるような機械,超音波ネブライザー,それから必要な薬剤を静脈から注入することができる機械,シリンジポンプというようなことも,済生館の方から機器更新だということで話が出てきております。こうしたもの,相手方,ダッカの病院の方でよろしいとなれば,済生館の方から提供させていただきたいというふうに考えておりますので,さらに詰めさせていただきたいというふうに思っております。  それから,プール等の殺菌浄化システムで,NSP・MIOX水殺菌浄化システムという御提言でございます。お聞きしますと,大分強力な浄化機械のようでございますが,なお,小・中学校プールで,子供たちが安全で楽しくプール学習ができるということが大前提でございます。私どもも御提言のシステムにつきましては,現在のプールの水殺菌方法の実態等も含めまして,他市の使用状況,あるいはそのシステムについて,直接調査研究をさせていただきたいというふうに思っております。  それから,同様に災害時の新殺菌浄化装置,これも御提言がございました。飲料水につきましては,先ほどの一般質問で貯水槽が5つあるということを御説明申し上げましたが,これの携帯型殺菌装置につきまして,携帯性があるということで,非常に機動性があるということで大変魅力を感じますが,これも含めまして,さらに調査研究をさせていただきたいというふうに考えております。  それから,子育て支援でございますが,これも鈴木善太郎議員の一般質問で出されておりました。山形市としても,特に待機児童の解消という観点で,認証保育制度で独自で市の予算を組みながら,認証制度を今採用してございます。今後ともですね,他市の例をさらに見ながら,待機児童の解消のためより有効な支援策について,さらに検討していきたいなというふうに考えております。  なお,待機児童の解消につきましては,現在,保育計画を見直しております。その中で,ハード面だけでなくてですね,ソフト面なんかも十二分に検討してまいりたいなというふうに考えております。前の一般質問でありました子育てママ制度なんかも,今積極的にどういった方法が,山形らしい取り組みができないのか,こんなことも検討させていただいておりますので,そうしたこともあわせながら無認可保育の有効な支援策につきまして,検討していきたいというふうに考えております。  第1回目の私からの回答は,以上でございます。 ○副議長(加藤賢一君) 31番 長瀬洋男議員。 ○31番(長瀬洋男君) ただいまの4項目にわたりまして,市長の方から回答をいただきまして,まず,観光誘客については大変,大河ドラマに対応した構想ではないかとこのように思っております。実は私,横浜の高島屋,物産展をやっておりましたんですけど,非常に,そのときですね,横浜の人,また,東京からの人とですね,話を聞きまして,大変好評がよかったです。特にさくらんぼという時期もございまして,関心を持って,この大河ドラマ山形だねと,こういう話を聞きましたので,今回,そのJRと一緒にツアーを組んだ今回の政策,今話されましたんですけど,大変結構なことだなとこのように喜んでいるところでございます。  それから,ダッカ友好病院に対して,本当に日本というよりも,ダッカ市では,日本というよりも山形というのが印象が強いわけでございまして,そんな中でこれからもですね,第2病院が建設されるわけでございまして,非常にダッカ市の住民からも,また,いろんな外交関係からもですね,日本の山形ダッカ病院の医療というものはすばらしいと。こういうことで,非常に医院長初め,スタッフが頑張っているところでございますので,ぜひ今後とも長期的にわたり山形市からのですね,支援をお願いをさせていただきたいと。積極的に今回,済生館からの提案をしていただきまして,御礼を申し上げたいと思います。ぜひ,それを取り入れてダッカ市の方に送らせていただきたいと思っております。  次に,水殺菌。先ほども申し上げましたように,プールの水が飲めるということで,正直言って私もあまり飲みたくなかったんです。まさしく,行ったらすぐコップで汲んで飲むわけですから。おかしいなと思ったんですね。ところが,やっぱり飲めないわけでございませんし,また,家の庭の水もですね,この殺菌で大体18リットル。一斗缶1つ,これで間に合います。すぐね,5秒ぐらいでできますから。使い捨てでございません。塩と電池ですから。ぜひね,災害の時は考えていった方がいいんじゃないかと。これも調査研究ということですから。特に給食とかね。よく,外国に行くと水は冷蔵庫のもの,ペットボトルなんか売っているやつね。あれを飲んで下痢はしないんですよ。一番気をつけないといけないのは,私はバングラディッシュに行って,仲間と一緒に行ったとき,みんな同じものを食ってね,それで下痢をしたというのは,果物。果物出されてね,あっちの方は熱帯果物だからうまそうに食うわけですよ。ところが,果物についているものが結局,病原菌を持っているということで。それで今回,中国に今度あれがありますね,市民のつばさ。十分に水,果物,気をつけてやっていただきたいと思います。その辺,研究していただきたいと思います。  それから,子育て支援。前半の鈴木議員の方からも説明がありましたように,とにかく待機児童ゼロにすると。箱を建ててもそれで解消できないということでございますので,認証保育というものを充実して,今後,それに対応していけば,待機児童というものは私は解消されると思います。  それでですね,観光誘客についてですが,少し質問をさせていただきたいと思います。まず,大手門の内部公開について,今までですと観桜会,市政記念日,花笠祭り,菊花展の4回は行っておりまして,このたびですね,産文,また執行部の方から,新たにさくらんぼ狩りの6月16日から22日まで内部開放するということを聞いておりまして,大変いいことだなとこう思っております。何せですね,大河ドラマ「天地人」,最上義光公と深いかかわりのある場所ですから,ぜひですね,そういったものを定期的に,ことし来年ぐらいは公開したらどうだと,このように思っております。その辺はいろいろと人の関係もあると思いますので。  そこで,その内部公開に当たって,なかなかね,民間の人でですね,郷土史研究会とか,それから郷土探索会,いろんな会がございまして,私もこの人たちに案内をされて畑谷城から最上義光記念館,そういったものを説明していただきました。とにかく一生懸命やるという姿は目に見えました。ぜひ,こういったボランティアの方をですね,大いに山形,行政の方でも支援をしていただいて,大いに今後,大河ドラマで放映されることし来年,ぜひ,こういった人たちをフルに活用していただきたい。本人たちもですね,行政から言われれば頑張りますと,こう言っておりますので,ぜひその辺をお願いしたいと思います。  それから,最上義光記念館に私が行きました。そのときにまず,駐車場に置きました。駐車場に置きましたらですね,あの駐車場はどのくらい入るんだと言ったら,180台ぐらい入るそうです。満杯になれば。ところが,私が行ったときには30台あるかないか,そんなものでした。その後,記念館に入りました。人は誰もいない。我々だけしかいないということで,どのくらい入っているんだと思ったら,1年間で記念館は1万4,000人。そこで,じゃあ小・中学校,教育ではいったいどうなっているんだということで,小・中学生がどのくらい入ってくるんだと,入場者が。それを聞きますと約2,000人弱と,こう言っておりました。  やはりこの最上義光という歴史のある,そういった記念館ですね。ぜひ見てもらうためにも入場料を聞きましたら取ると。こういうことを言っていましたね。ただ,無料にしているのが土曜日,あとは団体のときは減免と。こういうことでございましたので,これをですね,ぜひ小・中学校ぐらいはすべて無料化にしていただきたいと。その入場料の金がですね,年間9万1,000円だけなんですよ。だとすれば,こういったものをですね,ぜひ最上義光記念館,周知徹底するためにも,この山形を築いた礎の最上義光公,こういったものを徹底してですね,やはり小・中学校を勉強していただきたいためにも,無料化にお願いしたいと思います。  それから入場券を払って,帰りに駐車場に行きました。駐車場で250円でいけるかと思ったら,350円。やっぱり1時間では見られないんですね。そうすると,よく見れば2時間,3時間かかります。好きな人は。だから入館を増やすためにも,やはり100円とか50円ぐらいの割り引き,もしくはただにするというぐらいのことを考えてみてはどうかと,このように思っております。  それから,最上義光館と美術館。私は前から考えておったんですが,美術館にはね,約11万人ぐらいは,ここ3〜4年の入場があるんです。ところが最上義光館には,先ほど申し上げましたように1万4,000人なんですね。だから何とかね,共通券を一緒に出せないのかというものも,美術館の常任理事会,私ずっとさせていただきましたから,その辺を話させていただきました。そして今,指定管理者。こういったものもあるので,ぜひ,最上義光記念館と美術館一緒になってね,運営してくれたらどうだということで,そのこともお話をしておりましたんですけども。市長の方でどう考えているかわかりませんが。ぜひこういったものをですね,合理的にやっていくためにもですね,ぜひそういうものを検討して,今後,行財政のですね,1つの基礎として考えてもらえればいいんじゃないかと。できればその管理運営も,美術館にお願いをさせていただきたい。  それから,1つ気になったことはですね,すごく今,美術館の前に最上義光というのぼり。これが見事にね,義光記念館の前にあるんですよ。これはすごくね,何というか迫力があるというか,ああいったものをですね,私は大変いいことだと思う。  米沢に,私が4月の末,川中島合戦の前に行ったとき,新幹線の駅を降りたらですね,ものすごいんですよ。そののぼりが。店中,商店街で全部ね,天地人,直江兼続と。こういうものが全部です。やはりそういうね,仕掛けが私は必要ではないかと,このように思っております。  そこで気づいたのは,そこには女性のブロンズがあるんですね。裸体の2体。確かにこれは,あの公園を整備するに当たって寄附されたということは私もわかってます。ただそこにですね,もう1つ,戦国武将に,最上義光公にふさわしい,何か今,芸工大が大変な人気を持っていますので,芸工大の生徒たちに1つモニュメントか何かでつくらせて,そういったものをですね,今の記念館の前につくってみたらどうかなとこのように思っております。  それから,長谷堂の合戦の慰霊祭。これ,本沢地区ではですね,主水塚や家門塚,こういったものをですね,住民の皆さんが慰霊祭を毎年行っていると聞きました。これを住民とですね,このたびぐらいは,少なくともことし来年ぐらいは,住民と行政が一致協力して大きな慰霊祭にしていただきたいと。これがやはり観光誘致につながるのではないかと,このように思います。  それから,そのはるかなる時を超えて,最上義光公,山形市長がこれになって,上杉・直江兼続公,米沢市長が平和の儀を結ぶようなですね,イベントを私したらどうかとこのように思っております。というのは,長谷堂合戦が行われた9月中旬から10月,芋煮会の時期でもあります。それをですね,山形駅西のイベント広場の会場に山形市と米沢の芋煮会合戦などをやって,観光物産展なんかをやればですね,非常に盛り上がるんじゃないかと。やはりイベントというものは,盛り上がらなければしても価値もないということですから。そうすることによって,新幹線をおりればですね,全部最上義光と天地人ののぼり,最上義光ののぼりがですね,駅前から全部,そして西口すべて,霞城公園。そこにはですね,少なくとものぼりを立てて,そのムードを上げたらいいんではないかとこのように思っておりますので,その辺の見解も含めてお答えいただきたいと思います。 ○副議長(加藤賢一君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 長瀬議員の熱い口調についつられまして,ちょっと位置を間違えました。  2回目でございますが,東大手門のやぐら,内部公開について,今おっしゃるとおり,さくらんぼ時期に合わせまして,1週間程度,今公開やっております。これは前の議会で,常時公開できないのかという御提言も受けております。現在,常時開放に向けて,課題が大体,この間申し上げたんですが,排煙器の問題,それから,その排煙器を仮につけた場合に異臭の問題ですね。あそこのやぐらの中の異臭の問題をどういうふうに解決するか。こんなことも含めながら,今検討させていただいておりますが,一時的に1週間程度のオープンを今回のさくらんぼの時期以外にですね,芋煮会,あるいは秋の観光シーズンに合わせまして,さらに1週間,開放する回数を増やしていきたいというふうに考えております。できれば,常時開放の可能性についてもですね,探っていきたいなというふうに思っております。なお,公開時に当たりましては,今も観光ボランティアの方々の御協力をいただいております。今後ともですね,ボランティアガイドの協会の方々と連携しながら,御協力をいただきながら,広くPRしていきたいなというふうに考えております。  それから,最上義光歴史館の入館料の小・中学生の無料化についてでございますが,今,長瀬議員がおっしゃったとおり,毎週土曜日を小・中学生の無料日にしてございます。これを,小・中学生を無料にしたらいいんじゃないかということですが,今全般的に入館料のあり方というものについて検討をしてまいりたいなと,この入館料のあり方について検討していきたいなというふうに考えておりますので,この御意見なんかも含めましてですね,検討させていただきたいなというふうに考えております。  それから関連して,大手町駐車場との関連割引制度というふうな御提言でございますが,これも全般的に,最上義光歴史館の入館料,全体的なあり方についてですね,あわせて検討させていただきたいというふうに思っております。できるだけ,最上義光歴史館のPRをする,広く市内外に周知する,あるいは霞城公園の城址と一体的な動きをどういうふうに見てするか,この辺も総合的にですね,この入館料のあり方について検討していきたいというふうに考えてございます。  それから,美術館との連携でございますが,これは過去に,と言ってもそう古いときではございませんが,美術館との連携につきまして,何とか連携しようじゃないかという話を前にさせていただいた経過がございます。これにつきましては,残念ながら実現化には至っておりませんでした。なお,美術館との連携,例えば,共通入場券とかですね。こうしたものができるかどうかですね,さらにこの美術館とも,今後とも話し合いをしていきたいなというふうに考えてございます。  それから,なお指定管理者をと。美術館を指定管理者にというふうな御提言かと思いますが,これはですね,やはり最上義光の収蔵資料等の学芸員の専門性もございます。これは従来の文化振興事業団へ,非公募としてですね,指定をしたい。現在の文化振興事業団に非公募として指定をしたいというふうな考えを持っておりますので,こんな考え方で進めさせていただきたいというふうに考えております。  それから,歴史館前のブロンズ像について,あそこに最上義光公の像を芸工大に頼んで設置したらいいんじゃないかというふうな御提言でございますが,今のブロンズ像が2体ございますが,長瀬議員もおっしゃったとおり,御寄附をいただいたものでございます。いずれにしましても,山形新聞,山形放送,山形テレビ,山形交通グループさんから御寄附をいただいて,そこに設置されたものです。その像との関連性から,義光像の新たなブロンズ像というものにつきましては,検討課題にさせていただきたいなというふうに思います。今ここでは,私は立派な義光公の騎馬に乗った像があるわけですから,あれが非常に義光公を象徴した像であろうと思っております。この前に,新たに今のブロンズと調和した形でやれるかどうか,疑問でもございますので,もう少し検討課題というふうにさせていただきたいと思います。  それから,合同慰霊祭は,これにつきましては,地元の方々,今現在,主水塚,あるいは家門塚が大切に守られておりますので,地元の方々によってイベントとして実施できるのかどうか,地元の方々と話し合いをしていきたいなというふうに思っております。  最後の,駅西において直江兼続公との,それから最上義光とのいろんなイベントについては,これにつきまして,大変いい時期でございますので,可能性があるかどうか,この辺は米沢とも話し合いをしながらですね,今後検討させていただきたいなというふうに思います。以上でございます。 ○副議長(加藤賢一君) 31番 長瀬洋男議員。 ○31番(長瀬洋男君) ただいまの質問に対して,市長の前向きなですね,本当に実行力のある答弁を聞きまして安心いたしました。よろしくお願いしたいと思います。  それで,和平の儀というものですね,ちょっとここで,こういうイベントをしたらいいかなと思いまして,私なりにシナリオを書いてみたんですけど。和平の儀をですね,山形周辺,霞城公園の園沿いにですね,まず最上義光公ののぼりをぱっと上げるんですね。そして,最上軍がそこから最上義光公の市川山形市長が,大名,部長さん方ですね。大名を引き連れて,そこからよろいかぶとでイベント会場の駅西広場,あそこにですね,南門より武装して出陣,のぼりを上げながら行進してくる。そして,駅西のイベント広場に向かう。上杉軍直江軍は直江兼続公,阿部米沢市長が,菅沢は遠いもんですから,少なくとも山形商業あたりから,上杉鉄砲隊50丁,そして,そこも部課長が,大名がですね,総勢100名を従えて,天地人と直江軍ののぼりを上げながら,今あるわけですから,それを持って駅西のイベント広場に向かうと。そして,両軍がメイン会場に集結し,駅西広場にですね,和平の儀を終結すると。そこで忘れてならないのは,分家があれば本家が必ずあるわけですから,最上の始祖斯波兼頼公,前中新田町長,これ姉妹都市を結んでいるんですけども,今,加美町となりましたんですけど,その立ち会いの上で,そこで調印式をやる。下では長谷堂城の太鼓で盛り上がる。上杉鉄砲の披露により,大河ドラマ「天地人」の一層の盛り上がりを図り,山形名物の芋煮は上杉軍と最上軍の共演で,肉は米沢牛,芋は長谷堂と,こんにゃくは山形産。そして,なおかつ両市のですね,観光物産展を開催すると。こういったものを1つ考えたらどうか。  それから,最上義光というのはですね,作者によるんですけど,なかなかいいものにはとらえられないんですね。だから,ここで私が先ほど最上義光公を出してきた,本当にすばらしい武将なんですよ。だから,それをするには「天地人」で直江兼続公の,最上義光がどうあるべきかということは,大体想像もつくんですけど,まだ今からつくるわけですから。ぜひ,先ほど,前に高橋議員が言ったように,NHKに市長みずから,そして山形県知事も含めて交渉に行って,本当の最上義光公を出していって,今回の「天地人」に入れていくと。こうすれば,一石二鳥ということになるわけですよね。  ただそこでですね,もしそれができないとすれば,今皆さんも御承知と思いますけど,NHKで「その時歴史が動いた」という番組がございます。これをぜひ,山形の最上義光公の歴史をですね,この「歴史が動いた」で出していただければと。この運動なんかもしたらどうかなと,このように思っております。そういう意味におきましても,ぜひ今後,そういう最上義光公がこの21世紀の今日,出るわけですから,ぜひ,市長の方からも生かしていただきたいということをお願い申し上げたいと思います。  最後になりましたが,1つの輪,市川山形市長を中心として,2,知将直江兼続公,3丸は出羽の虎将最上義光公,4つの輪が山形市議会,5つの輪,そして山形市民が,オリンピック5つの輪のように手を携えて,新たな施策を展開し,ぜひ市政運営の金メダルを獲得いたしましょう。  以上で私の質問を終わらせていただきます。御静聴,誠にありがとうございました。 ○副議長(加藤賢一君) 以上をもって,長瀬洋男議員の質問を終わります。高橋博議員。 ○22番(高橋博君) 今,長瀬議員の熱い,その最上義光公を聞いているうちに,はたと思いました。1つ訂正等をお願いしたいと思います。私の午前中の質問の中で,駒姫が切腹されたという表現を使いましたけれども,切腹されたんじゃなくて斬首されたと。その点を訂正方々,議事録削除並びに訂正をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(加藤賢一君) 高橋議員からございました件に関しましては,議事録を訂正させていただきたいと思います。  以上で本日の日程は全部終了しました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○副議長(加藤賢一君) この際,お諮りします。  委員会審査のため,明日から,6月25日までの7日間,休会したいと思います。  これに御異議ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(加藤賢一君) 御異議なしと認めます。  したがって,会議は明日から,6月25日までの7日間,休会することに決定しました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○副議長(加藤賢一君) 本日は,これをもって散会します。     午後3時01分 散会...